雨上がり月霞む夜 西條奈加 (著)  中央公論新社 (2021/11/25) 792円

堂島で紙油問屋を営んでいた上田秋成は大火によって焼け出され、幼馴染の雨月が結ぶ香具波志庵に転がりこんだ。

がさつだが情に篤い秋成と、死者や妖しと交流する力を持つ雨月。

二人は言葉を話す兎「遊戯」との出会いをきっかけに、不可思議な出来事の数々に巻き込まれることに――。

掛け軸から飛び出す金鯉、哀しい恋物語に、罪の果てに鬼になった男まで。

二人と一匹がたどり着く、優しく切ない真実とは。

直木賞作家が江戸怪奇譚の傑作『雨月物語』を大胆に解釈した、切なく幻想的な連作短編集。

著者について
西條奈加
一九六四年北海道生まれ。二〇〇五年に『金春屋ゴメス』で第十七回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。一二年に『涅槃の雪』で第十八回中山義秀文学賞を、一五年に『まるまるの毬』で第三十六回吉川英治文学新人賞を、二一年に『心淋し川』で第百六十四回直木賞を受賞する。『無暁の鈴』『わかれ縁』ほか著書多数。

「雨月物語になぞらえた短編集で面白かった。繊細な描写と表現が素晴らしい作品です。」

「主人公とあの物語が繋がっているとは思いませんでした!幻想的な世界観が好きです。」

「ギッシリ濃厚でゆっくりあじわっています。大阪の古地図でもあればまた後で楽しめそうです。」


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