欺す衆生 月村了衛(著) 新潮社; 文庫版 (2022/2/28) 1,155円

不毛の原野、存在せぬ牛、架空ファンド

隠岐と因幡──

詐欺の天才ふたりに売れないものなど、ひとつもない。

山田風太郎賞受賞の犯罪巨編!

戦後最大の詐欺集団、横田商事。その崩壊を目撃した元社員の隠岐隆は平凡な生活を志したが、同じく元社員の因幡充からの執拗な勧誘を受け、嫌々ながら再び悪事に手を染める。

次第に昏き才能を開花させる隠岐。時代の寵児として調子づいてゆく因幡。

さらには二人の成功を嗅ぎつけ、経済ヤクザの蒲生までもが加わってくる。

口舌で大金を奪い取ることに憑かれた男たち。

原野商法から海外ファンドにまで沸騰してゆく遊戯の果てに見えるのは、光明か地獄か。

解説・酒井貞道

「ステイホームで、外出もできず、久しぶりに読書をするなかで、今まで読んだことがなかった著者の作品にめぐりあい、その面白さに一気にはまりました。本作から一連の流れが感じられる「東京輪舞」、「悪の五輪」と読み進め、機龍警察シリーズの面白さに感激しながら、現在四作目の未亡旅団にとりかかっています。コロナ、ステイホームとあまり良いことのない今年の春の中で、著者を知ることができたことが、一番の収穫であった気がしてます。」

「まさに最高傑作!一気に読んでしまいました!映像作品を観てるかのような臨場感、ものすごい迫力です。映画化してほしいですが、役者がイメージと違うとショックですよね。私は、因幡に惚れました、でも彼を演じられる役者さんは思い浮かびませんね。とにかく凄い作品です!」

「分厚い本ですが
どんどん引き込まれて直ぐに読破してしまいます。」


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