婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。
《解説・朝井リョウ》
2024年No.34 #読了 #読書
『傲慢と善良』
辻村深月 / 朝日文庫
もう傲慢でも善良でもどうでもよい!後ろ指を指されても気にするな!嘘ついてもいい!それよりも早く元に戻って欲しい。幸せになってもらいたい。
最後までドキドキと期待と溜息が入り混じった凄い恋愛ミステリーでした。 pic.twitter.com/iEkNpedPMp— 青木の本棚 (@KxdlGT1TCsnCkQo) April 1, 2024
「傲慢と善良
自分を見つめるいいきっかけになりました。
同時に人間の怖さのようなものも感じられました。人間という存在を、自分を含めた身近な人間関係を、いい意味で俯瞰できる、そんな作品でした。」「20代後半の女性です。
今くらいの歳になってから抱えている、恋愛に対してのもやもやした重だるい気持ちを痺れるくらい言語化してくれていて、自分の中で色んなものが腑に落ちた感覚がありました。」「まず面白かった。終始口語の文章は途中辟易した部分もあるけど、人間の心の内を垣間見るような感覚があった。人間はみな自分に言い訳をして生きてるし誰もそれを非難することはできないはずなのに、妙に苛ついたり疑問を持ったりした。単なる婚活ミステリじゃない自分の傲慢さを見つめるきっかけになった不思議な影響がある本。あと個人的にラストは意外だった。」
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