「町医者」が、ぼくの家の天職だった――。
大正時代、寄生虫退治で評判を取った初代。
軍医としてフィリピン戦線を彷徨った二代目。
高齢者たちの面倒を見る三代目。
そして肥満治療を手がけてきた四代目の「ぼく」はコロナ禍に巻き込まれ――。
九州で四代百年続く「医師の家」を通じて、近現代日本の医療の歴史と現場、そして花びらのように散りゆく人びとを描き出した感動作がついに刊行!
執筆十年、新たな代表作誕生。
現役医師である著者のみが書き得た「理想の医師」と「医療百年」の物語。
【本日発売の新刊??】
帚木蓬生『花散る里の病棟』
大正の寄生虫退治、昭和の戦争、平成の高齢者対策、そして令和のコロナ禍――。
九州で四代続く〈町医者の家〉を通して、現役医師でもある作家が「日本の医療百年」と「理想の医師像」を描き切った、待望の感涙医療小説誕生! pic.twitter.com/7aPGtfu7xi— 新潮社出版部文芸 (@Shincho_Bungei) April 27, 2022
「この小説は、福岡県で四代に渡って町医者を続けている野北(のぎた)家の物語です。短編10話のオムニバス形式で、小説新潮に2012年から2021年までの10年間に掲載されたエピソードをその掲載順番通りにまとめたものなので、時代が行き来しています。その時代時代に添った福岡(と戦時中のフィリピン)での町医者と患者のエピソードに心を打たれました。」
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