世界のヘンな研究 世界のトンデモ学問19選 五十嵐杏南 (著) 中央公論新社 (2023/1/10) 1,760円

テーマパークやカジノ、大麻など、日本に住んでいると不思議に思うユニークな授業が、世界にはたくさんある。

本書は、サイエンスライターとして世界各国の科学関連のニュースに触れる著者による、「所変われば学びも変わる」異文化事情を伝える1冊。

「所変われば品変わる」は研究の世界でも言えることで、世界は風変わりな学びにあふれている。

当事者にとっては生活の当たり前の一部なのに、地域性があまりに強いが故に、外からしてみたらちょっとヘンなものがたくさんある。

本書では、世界の各地域で、その地域だからこそ行われている学びの場について紹介する。

学びの中でも、地域ならではの娯楽や生活の中の楽しみに関わるものがある一方で、地域特有の課題を対処し、生き抜いていくために重要なものもある。

さらに、その知識を受け継いでいくために、独特な授業で教えることもある。

そんな一面にももれなく着目していきたい。

世界は狭いようで広い――本書で登場するのは、世界のヘンなお勉強のほんの一握りのはず。

軽くかじるくらいのゆるい気持ちで、お楽しみください。

「所変われば学びも変わる」

世界中にあるオモシロ学問をピックアップしてお届け!

<目次>

【Part1】 世界のどこでも、娯楽に研究は、ほぼ必須

・波に乗るには、頭脳も必要―サーフィン工学

・「馬の国」のウマ研究―ウマ科学

・お家にもスポーツにも、芝生は命―芝生の科学

・テイスティングは授業の一環?―ブドウ栽培とワイン醸造学

・テーマパークの夢を紡ぐ教育課程―テーマ空間学

・カジノの有名地では、統合型リゾートは研究の最先端―ギャンブル研究・エンターテインメント工学

【Part2】場所が変われば、研究も変わる

・先祖が住んだ海の国―水中考古学

・寒いと、モノは壊れやすい―北極圏工学

・砂漠を肥やすことの意義―砂漠農業

【Part3】地域それぞれ、寄り添う研究

・合法ならば、大麻は大学で教えて当然―大麻の化学分析

・「古き良き」が問われる時代―時計学校と研究開発

・小さな刺さないハチの底力―ハリナシミツバチの養蜂

・次の1000年には、世界で使われる?―アーユルヴェーダ医学

・小麦の大産地で、究極の主食を追求する―ベーカリー科学

・1万年続く最適化―羊・ウール研究

【Part4】日本にもある!ヘンな研究

・ソフトスキル的には、現代人も忍者になれる?―忍者・忍術学

・日本人は、アニメから影響されずにいられない?―アニメ研究

・富士山は、よくわからない10歳児―富士山研究

・いい湯だな。研究しよう―温泉研究


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