ドコモやau、ソフトバンクよりも月々の料金が安いのがMVNO(仮想移動体通信事業者)です。
一般的に、MVNOとSIMフリースマホのセットで格安スマホとも呼んでいます。
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通信キャリアには2種類
通信キャリアには次の2種類があります。
①自社で通信に必要な通信設備を持っている通信キャリア
例:NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI(au)など
②他社(①)から通信設備を借りてサービスを提供する通信キャリア
例:IIJmio、gooSimseller、DMM mobile、mineo、楽天モバイル※1など
ケータイやスマホなどの移動体通信では、①をMNO(移動体通信事業者)、②をMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼びます。
MVNOは、自前の回線を持っていないから「仮想」なのですね。
MVNOと「格安SIM」「SIMフリースマホ」「格安スマホ」の関係
MVNOの一番の特長は、「通信料金の安さ」にあります。
その代名詞として使われている言葉が「格安SIM」ですね。
スマホやケータイは、SIM(シム)というICカードを使って電話をかけたりインターネットに接続したりするので、
「安価なモバイル通信ができるSIMカードを提供している」
略して「格安SIM」というわけです。
また、大手通信事業者が発売するスマホは、最新のCPUや新しい機能を搭載した最先端のものが多く、パソコン並みに高機能なことから価格も10万円近くとなります。
しかし、最先端のスマホよりも基本性能が充実した使い勝手のよいスマホがほしいという声も多いことから、
MVNOでは格安の通信サービスといっしょに、日常使いに十分なスペックを備えた価格の安いスマホ、「格安スマホ」を用意しました。
こうしたことから、MVNOのサービスも合わせて「格安スマホ」と呼ばれるようになったのです。
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MVNOの通信料金が安いのは?
それでは、MVNOは安い通信料金でサービスを提供できるのでしょうか。
その理由は、次の3つがです。
- 自社で通信設備を持たないので、メンテナンスなどのコストがかからない
- 実店舗を持たない、持っても少ないなどから維持費などのコストがかからない
- 通信速度やデータ通信量を制限することでコストを下げられる
このように、MVNOは大手通信キャリアと比べて、幅広いニーズに応えつつ安価でサービスを提供することが可能になっているのです。
安価ですが、大手通信キャリアの通信設備を利用しているので安心です。
スマホの通信規格に注意!
大手通信キャリア経由で購入したスマホやケータイは、通信キャリアによって使用できる通信規格が異なります。
手元にあるスマホをMVNOで使用したい場合(SIMカードだけ契約したい場合)、SIMロックを解除するだけでなく、スマホの通信規格に対応したMVNOを選択する必要があります。
たとえば、NTTドコモで購入したスマホは、SIMロックを解除しても、KDDI(au)系SIMカードは使用できません。
つまり、スマホとSIMカードは同じ通信規格でないと通話や通信ができないのです(できる場合もありますが、制限がかかります)。
MVNO各社は、自社が対応するスマホの一覧をWebサイトなどに掲載しているので、あらかじめ確認しておきましょう。