風のことは風に問え 太平洋往復横断記 辛坊治郎 (著) 扶桑社 (2022/2/28) 1,650円

「生きて帰ってきました。生きて帰ってきたのは奇跡のような話で」

ヨットでの太平洋往復横断を終え、無事日本に帰国したばかりの辛坊治郎氏は、そう切り出した。

一度は試みた太平洋横断。

あれから8年の歳月が経ち、彼は再び挑み、そして成し遂げた。

彼を駆り立てた思いとは、いったい何だったのだろうか。

5カ月間もの間、太平洋の真ん中にたった一人、何を思い、考えていたのか。

世の中では定年後の生き方を模索し悩む同世代が多い65歳という年齢で成し遂げた無謀ともいえるこの挑戦を、世の悩める人たちへの勇気をあたえる一冊として、また現代の冒険譚として、この度の太平洋往復横断をリアルに追体験できる一冊として、本人の航海日誌を元に、全編書き下ろしで刊行いたします。

【本書の内容】
まえがき

第一章 出航
嵐の夜/ヒロとの遭難/再起動/カオリンV誕生/4月9日/出航/最初の試練/トラブル発生/日本列島南岸を東へ/軽油流出/二度目、三度目の嵐

第二章 洋上
重大な故障/食事/コメ騒動/シャワーとシャンプー/ガスボンベ/メインハリヤード喪失/ウインドベーン/訃報/日付変更線通過/寒さ

第三章 上陸
嵐の後/読書/浸水/飛行機雲/爆死回避/卒業試験/葛藤/入港/サンディエゴ生活/水を巡る騒動/路上生活者に食事を恵まれる

第四章 帰路
貿易風と偏西風/無風での悩み/無風域突入/軽油かガソリンか?/星座/シャンプー/退屈/鳥/ハワイ/パンツ問題/肩痛/日付変更線

第五章
ブロー(突風)/部品落下/座礁危機/最後の試練/エンジントラブル/煩悩/最後の故障/最終決断/エンジン始動/入港

あとがき

「2000字以上の文章が読めない私ですが、どんどん読み進むことが出来ます。ただの体験記に留まらず味のある文章、言葉が散りばめられています。物語に引き込まれ 太平洋を一人で航海している気分になります。」

「まだ読み進めている途中ですが本当に面白いです。ヨットや航海に関する専門用語がたくさん出てきますが、用語説明め丁寧で楽しく読み進めています。1人ぼっちなのでトラブルの対応も全て自ら対応しなければならず、でも辛抱さんの対応力が凄いです。辛抱さん、本当に凄い事したんだなって本を読む時よく分かります。」

「太平洋ひとりぼっち、それに耐えられる精神力もやっぱ凄いなあと。読むとヨットや海事のことにも多少は詳しくなれると思います。また、人生終盤に、やりたかったことをやり遂げることについて、色々と考えさせられました。「やりたいこと」を常に持ち続けることは人生にメリハリがつくなとも思いました。」


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