刑事弁護人 薬丸岳 (著)、ケッソクヒデキ (イラスト) 新潮社; 四六版ハードカバー (2022/3/18) 2,145円

ホストを殺した女刑事。

無実を信じて奔走する若き弁護士・持月凛子。

しかし、その証言は全て嘘だった――。

凶悪事件の犯人に、果たして弁護士は必要なのか――

気鋭のミステリー作家が「弁護士の使命と苦悩」を描き切る!

構想17年。徹底的な取材の元に炙り出す、日本の司法制度の問題とは……?

あらすじ
ある事情から刑事弁護に使命感を抱く持月凛子が当番弁護士に指名されたのは、埼玉県警の現役女性警察官・垂水涼香が起こしたホスト殺人事件。

凛子は同じ事務所の西と弁護にあ たるが、加害者に虚偽の供述をされた挙げ句の果て、弁護士解任を通告されてしまう。一方、西は事件の真相に辿りつつあった。

そして最後に現れた究極の存在とは……。

「次第に明らかになっていく事件の真相に引き込まれました。犯罪を犯した犯人の事情がどんなであれ、傷つけられた人がいることは事実。そしてそのことが新たな憎しみを生み、時として新たな犯罪につながるという不幸の輪廻に、深く考えさせられました。悲しみが繰り返されないための司法が、今の日本で正しく行われているのか。これからは新しい視点で世の中の出来事を見ていこうと思います。」

「直木賞の島本理生『ファーストラヴ』と比較しても遜色ないリーガルサスペンス。前回直木賞で『ミカエルの鼓動』のようなものが候補に入ったのだから、本作も候補くらいには入ってほしい。」

「登場人物のキャラもしっかり描かれているし、全員がこの物語に必要な人物。犯罪の真相は、ちょっとこじ付け感もあったけれど最後まで二転三転の動きが気になって仕方なかった。難を言うなら、被告人の供述後に裁判がありその裁判で供述と丸々同じ事が述べられるので、仕方ないけど少し退屈。裁判の結果は、まぁ物語的にそうなるわなという印象。パートナーの弁護士が、ぶっきらぼうで個性的だったのもほんの初めだけであとはステレオタイプのイイおっさんになってしまったのも残念。」


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