煙と蜜 第二集 長蔵ヒロコ (著) KADOKAWA (2020/7/15)

時は大正。18歳差のふたりはゆっくりと、けれど確かに心を重ねていく。

三年後の入籍。喜ばしいはずのその報せに、意外にも思い悩んでしまう姫子。

「それまでに自分は、大人の女性になれるのか?」。そんな中、文治が口にした言葉とは……。

18歳差の姫子と文治が愛を育んでいく物語、熱狂に応え早くも第二集の発売です。

今巻は許婚ふたりの睦まじい様子はもちろん、大正という時代の生活・風俗が鮮やかに綴られた「蹄と良い子」、「空と煙」、「三畳間と噂話」などを収録。

姫子がまだ目にしたことのない“軍人・土屋文治”の一面に迫る「敬礼と笑顔」も必読の一編!

「まだ子どもの姫子は文治の一挙手一投足にデレまくりで大変可愛らしい。そんな姫子ら女性たちの前では伊達男のように振る舞う文治も軍人としては極めて厳格な男であり、ほのぼのした日常と対比的に描かれる軍隊パートでは男性しか登場しませんが、どちらも非常に面白いです。1巻で文治に対し嫌悪感を抱いているようだった龍子の感情の理由がこの巻でおおよそ明らかになりますが、なんというか、あらゆるファンダムに訴求する満漢全席の様相を呈して来たような気もします笑。女性のお風呂回の次は男だけのお風呂回ですからね。まさに蜜のように濃厚な漫画でありますが、本作は1巻の母親の病気や、この巻の最後で文治の発言など、”死”の匂いと共に何処かに儚さが漂っており、読みながら、”3年後の結婚”が煙のように消えて叶わない未来なんじゃないかなあ、という気もしてしまいます。どちらに転んでもおかしくない揺らぎが此処にはありますが、2人の幸せな結末を見届けたいなあ、と思うのです。」

「文治と姫子のほのぼのとした触れ合いの描写がとても好きです。
ただ、この漫画に対してロリコン漫画だという評価を下していた方のレビューを見かけた際に確かにそう見える描写もあるかもなとは思いました。
距離は近いし、体にも触れるし、姫子が赤面するシーンも多いですし見る人によってはやはり『そういう風』に見えるかもしれません。
けれど文治が姫子を今現在性的な目で見ているのかと言われたら確実に『NO』でしょう。
姫子を慈しみ愛おしく思い、許嫁として、一人の女性として扱うからこそのあの触れ合いだと思うのです。
現代より女性の立場が弱かったあの時代に文治のような男性がいたらやはり王子のように見えるのでしょうし、憧れると思います。」

「年の差がありすぎと思いましたが、純粋な姫子さんが可愛くて大切に育もうとしている文治様に好感が持てます。文治様の女性に対する考え方にも憧れますし、こういう男性が許嫁の姫子さんはラッキーと思います。あの時代にはなかなかこのような考え方の男性はすくなかったのではないかな?と思います。時代が時代なだけに今後の展開が心配もありますが、2人が恋人、夫婦として幸せになるようなストーリーになって欲しいなーと思います!」


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