いじめをきっかけに不登校となっていた中学生の進は、親の勧めで夏の2ヶ月を沖縄の離島で過ごすことになった。
美しい海の前に建つ豪奢な家で、つかの間心を癒す進だったが、日々課される「修練」の過酷さは徐々にエスカレートしていく。
夜中に聞こえる不可解な悲鳴、儀式に使われたかのような部屋、消えた少女、豚小屋で異臭を放つ肉片。
進は命がけの脱走を図るが……。
狂気をおびた大人の欲望が、進の運命を歪めていく。底無しの闇に、あなたは耐えられるか。
作家の橘玲氏も大絶賛!
積水ハウスの事件をモデルにした『地面師たち』で業界内外を震撼させた著者が、意を決して挑んだ新たなサスペンス・スリラー。
中学生の不登校率が過去最多となった今、我々が目指すべき出口は、はたしてこの世界にあるのだろうか!?
「夏が破れる」新庄耕
橘玲氏に「うまいなあ」と
言わしめる新庄耕氏の夏小説。
爽やかな青春小説にしたかったようですが、内容はドス黒い欲望とカネが渦巻き、15歳のウブな少年が巻き込まれながらも成長する真っ黒な小説に仕上がっています。少年が脱走する場面からクライマックスが良かったです。 pic.twitter.com/Pjc8icbcqa— エスエス (@kabushi_ss) May 5, 2022
「地面師たち等、著者の本は全て読んでいます。どの作品もハッピーエンドでなく、ラストシーンに特徴がある印象です。
本書は以下のように感じています。
・ゆっくりと話が進む序盤
・徐々に嫌な感じがしてくる中盤
・天地がひっくり返る終盤
・凄まじい印象を受けるラストシーン
予想を遥かに超え、最後まで一気に読める面白さです。検討している方に、是非オススメします。」「15歳の主人公少年の性への衝動の強いシーンがやたら描かれてると思っていたのですが、ラストでそれも納得がいきました。哀しい理由ですけど。
警察はてんで話にならない事もわかりました(失笑)
一気読み出来るくらいに文章は上手です。」
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