圧倒的な想像力で、性別の“当たり前”をユーモラスにぶっ壊す!!
医療の進歩で男性でも母乳が出せるようになった世界。
哲夫は、ついに授乳を経験するが? (「父乳の夢」)
機械を装着することで筋力差がなくなり、性別による役割分業が減ったら? (「真顔と筋肉ロボット」)
性差への理解を深めたら月経が訪れるようになった男性の変化とは? (「キラキラPMS(または、波乗り太郎)」)
など、驚くべき想像力で性差が減った未来(ユートピア)をユーモラスに描く、全4編収録。
【著者略歴】
作家。性別非公表。2004年にデビュー。目標は、「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。他の著書に、『ミライの源氏物語』『母ではなくて、親になる』『ニセ姉妹』『美しい距離』など。日常の社会派。趣味は育児。
山崎ナオコーラ「肉体のジェンダーを笑うな」文庫本の装画イラストを描きました。
2月20日集英社より発売です。
本日からいくつかの書店では店頭に並んでいるようです。
装丁デザインは佐藤亜沙美さんです。
山崎ナオコーラさんの文章が大好きです。 pic.twitter.com/9ugA1qr986— 佐藤紀子 (@conorico) February 19, 2024
「恥ずかしながら山崎ナオコーラさんの著者を読むのは初めてでした。今年初めにバービーさんとの対談記事を読んで興味が出て読んでみましたが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。
母乳神話、産後クライシス、男女の家事育児分担、PMS、さらにコロナ禍での生活様式の変化まで、共働きで子育てしている私には非常にタイムリーかつ共感できるテーマばかりでした。
女性として親として暮らしていると出くわす様々な偏見やモヤモヤする言説を、非常リアルに、かつ、ちょっと現実とは違う不思議な設定を交え、コミカルで嫌味なく描写されていてすごいなーと思いました。
私はこれまで、こういう問題を深刻に捉えず、怒ることも諦めて、スルーすることを自然と身につけてしまっているのかもな、と気付かされました。」「年明け1冊目の読書が本書でした。
それぞれのタイトルのパワーワードに少しびっくりしたような印象を受けながら読み進めましたが非常に良書でした。
自分自身の抱える問題、自分自身の性別に対しての関心とそれ以外への関心の大きさの差に自分事ながら愕然とし少しのショックを受けました。
作者の想像力の大きさ、深さ、豊かさに心打たれます。その想像力が自分自身だけでなく他者への配慮や思いやりに繋がっているであろうことに頭が下がる思いです。」
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