NOT DOING,BUT BEING「在宅訪問薬剤師」奮闘記 幻冬舎 (2020/12/21)

老老介護、緩和ケア、小児医療など、需要が高まっている「在宅訪問薬剤師」。

ただ薬を届けるだけではない、「心穏やかな在宅療養」を支える彼らの仕事とは。

薬剤師が患者さまの自宅を訪問する――。

そんなサービスがあるのをご存じだろうか。

ただ薬を届けるだけではない。

患者さまの生活の質(QOL)を上げるためのお手伝いから、

介護を担うご家族の心のケアまで、

患者さまの望む日常に近づけることが「在宅訪問薬剤師」の仕事だ。

大手調剤薬局の日本調剤で、2012年から取り組まれてきた「在宅医療ブログ」。

在宅訪問薬剤師が自ら筆を執り、日々の業務や患者さまとのやりとりを綴ったこのブログは、

社内で大きな反響を呼んだ。

「在宅訪問薬剤師についてもっとたくさんの方に知ってもらい、必要とされるすべての患者さまやご家族へ訪問サービスを届けたい――」

そんな思いから、本書の制作がスタート。

ブログから抽出した12のストーリーを収録し、投稿者である薬剤師に再取材を行った。

併せて服薬の基本や介護、小児医療に関する現状についても紹介。

在宅療養に関わるすべての人に読んでほしい、在宅医療の最前線が分かる一冊。

——————–目次——————–
はじめに

◆ストーリー1 「自宅で療養したい」その願いをかなえるために
在宅訪問薬剤師ができることとは――

◆ストーリー2 老老介護を支える存在になりたい
認知症の患者さまに在宅訪問薬剤師ができること

◆ストーリー3 「ご家族にも笑顔になってほしい」
介護者の負担を軽減する在宅訪問薬剤師の役割とは

◆ストーリー4 「最期は自宅で過ごしたい」をかなえるために
医療人、介護スタッフが連携して過ごした老夫婦との10カ月

◆ストーリー5 “ただそこにいること”が何より大切
そばにいることで生まれる絆が患者さまを支える

◆ストーリー6 「ずっと担当してほしい」と言われて……
同じ薬剤師が訪問を続ける意味とは?

◆ストーリー7 Not Doing, But Being
何をするでもなく、ただそばにいること

◆ストーリー8 最期の望みは人それぞれ
ご家族と共に願いをかなえる

◆ストーリー9 24時間対応だからこそ実現できることがある
最期の食事ができたのはこの薬を届けられたから

◆ストーリー10 短い命を輝かせたい
小児の在宅療養で在宅訪問薬剤師ができることとは――

◆ストーリー11 末期がんの在宅療養
家族の選択を在宅訪問薬剤師が支える

◆ストーリー12 穏やかな最期を迎えてほしい
緩和ケアに欠かせないこととは――

Q&A もっと知りたい「在宅訪問薬剤師」に頼めること

おわりに

日本調剤株式会社 在宅訪問薬剤師ブログ書籍化プロジェクト (著), 日本調剤株式会社・在宅訪問薬剤師ブログ書籍化プロジェクト (その他)

「私も薬剤師です。

先日受け持っていた在宅が唐突になくなってしまったのもあり、少し凹んでいたところにこの本が発売されました。

この仕事をしている以上は、そういった出会いや別れがあるのは承知していましたが、頭で理解しているのと現実で起こるのは、全く別の話でした。

NOT DOING, BUT BEINGの訪問薬剤師の方々も、私とは比べ物にならないくらいの出会いと別れを経験したことでしょう。

訪問先の患者様とご家族は、私たち薬剤師からすると数多いる患者様達の1人かもしれません。
しかし、相手からすると恐らく人生で最後に担当してくれた薬剤師になるわけです。

患者様が良い人生だったと思えるかどうかの最終分岐点に関わる責任の重さを、この本を読んで改めて認識させられました。

12個という程よいストーリー量が丁度良くて読みやすかったです。
合間のコラムやQ&Aは、結構気になりがちなトピックがまとまっていたので、ためになると思いました。」


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