「健康長寿イコール粗食」と誰もが頭に思い浮かべるでしょう。
野菜を中心とした食生活で、できるだけ肉を控えて、カロリーをおさえることが大事と教わってきました。
しかし、こういった食生活は健康長寿とはほど遠くなるといわれるようになったのです。
ご長寿の人の中には肉好きな人もたくさんいるようです。
生涯現役・健康長寿と肉食は密接な関係がありそうということも近年わかってきました。
「人類は170~200万年前に誕生し、農耕が始まる1万2000年ごろまで、ずっと肉食中心で生きてきました。それに、日本人の平均寿命が伸びたのは、昭和40年代で肉を食べることが生活に定着してきたころ。私の研究でも、100歳以上の長寿者は肉をよく食べています」
これは著名な教授の話です。
肉を食べると、体に必要なアミノ酸が補われます。
これによって血管が丈夫になるのです。
すると脳卒中のリスクが減ります。
そうなると、動脈硬化、糖尿病、高血圧症、心臓病、うつ病、貧血なども予防できるということです。
とかく日本では悪者扱いされるコレステロールですが、実は必要なものだとされるようになりました。
こういった背景を踏まえると、日本人はもっと肉を食べたほうがいいようです。
目安は1日80gとされています。
といっても肉だけ食べていればいいのではありません。
野菜、魚、穀類などをバランスよく食べることが前提です。
また、肉も牛、豚、鶏など様々な種類を選びたいものですね。
そもそも、これだけ食べていれば大丈夫という食材はありません。
食事はバランスよく、が理想です。