<選考員満場一致! 第11回ポプラ社小説新人賞受賞作>
「たとえそのつぎ目が不格好でも、つながっていられればそれでいいと思っていた。」
惣菜と珈琲のお店「△」を営むヒロは、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしている。
『つぎはぐ、さんかく』菰野江名
2023年の初泣き作品。
そして、おそらく2023年イチオシ作品。「家族」という脆さや煩わしさ
幼いからこそ純粋すぎるエゴイズムに胸が張り裂けそうなほど苦しい……
つぎはぎの「きょうだい」
だけれど、紛れもない「家族」が愛おしく
あたたかく心を満たしてくれる pic.twitter.com/C7bIKP3xJf— 未来屋書店 明石店 (@miraiya_akashi) January 27, 2023
ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に学校へ出かける。
しかしある日、蒼は中学卒業とともに家を出たいと言い始める。
これまでの穏やかな日々を続けていきたいヒロは、激しく反発してしまうのだが、三人はそれぞれに複雑な事情を抱えていた――。
傷つきながらも身を寄せ合って生きてきた三人が、懸命に明日を紡いでいくための物語。
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