つぎはぐ、さんかく 菰野江名 (著) ポプラ社 (2023/1/30) 1,760円

<選考員満場一致! 第11回ポプラ社小説新人賞受賞作>

「たとえそのつぎ目が不格好でも、つながっていられればそれでいいと思っていた。」

惣菜と珈琲のお店「△」を営むヒロは、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしている。

ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に学校へ出かける。

しかしある日、蒼は中学卒業とともに家を出たいと言い始める。

これまでの穏やかな日々を続けていきたいヒロは、激しく反発してしまうのだが、三人はそれぞれに複雑な事情を抱えていた――。

傷つきながらも身を寄せ合って生きてきた三人が、懸命に明日を紡いでいくための物語。


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