齋藤孝の小学国語教科書 全学年・決定版 齋藤孝(著)、宮野耕治(イラスト)、中尾早乙里(イラスト) 致知出版社; A5版 (2022/1/25) 2,860円

齋藤孝先生が、全国民に贈る国語教科書。

大人も子どもも、一生学べる永久保存版

子どもたちに一生の宝となる日本語力を身につけ、知性を身につけてもらう。

それこそが次の世代にできる最高の贈り物である――。

そんな信念のもと、齋藤孝先生が1年半の歳月と、渾身の思いを込めて作った「理想の小学国語教科書」。

手に取られた方は、全540ページというその分厚さに驚かれ、子どもには難しいのではないか……と感じられるかもしれません。

しかし、子どもが難しく感じないようにという大人の配慮で作られた教科書からは、古典などの硬い読み物が減って、知性の精度が下がり、それに伴い、子どもの国語力もどんどん低下してしまっているのが現状です。

そんな中、

「私たちはもっと子どもたちの可能性を信じるべきではないか」

という齋藤先生の思いと、

「国語力を向上させる最も効果的な学習は、名文に親しむこと」

という方針に沿って、本書に収録したのは、

・夏目漱石や芥川龍之介、
ゲーテやシェイクスピアなど文豪の名作

・『源氏物語』『徒然草』などの古典

・宮沢賢治や金子みすゞの詩歌

・坂本龍馬が姉に綴った手紙

・マララさんの国連本部でのスピーチ

・向田邦子さんの名エッセイ「字のない葉書」

・松任谷由実、宮本浩次、
米津玄師など、現代ヒット曲の歌詞

……などなど、全137篇。

いずれも齋藤先生自身が、国語力を伸ばすうえで最高だと考える作品を厳選し、余すところなく掲載しています。

中でも、「レモン」を題材に、

・梶井基次郎の小説「檸檬」
・高村光太郎の詩「レモン哀歌」
・さだまさしの歌「檸檬」
・米津玄師の歌「Lemon」

を時代順に並べて紹介するような芸当は、齋藤先生ならでは。

また、全漢字に読み仮名を振り、語彙力・漢字力・文章力を鍛えるとともに、すべての作品に齋藤先生からの設問やていねいなポイント解説を加えることで、自分で考える力や読解力が身につく内容になっています。

540ページ以上もある、この分厚く、難しい教科書を小学校6年間で読み切ったという体験は必ずやその後の人生を歩んでいく自信となり、支えともなることでしょう。

子どもたちへのプレゼントに最適の一冊です。

また、本書は小学生だけのものではなく、大人が読んでも思わず胸が熱くなる名文がぎっしり詰まっています。

もう一度、小学校へ入学する心持ちで心が奮い立つような感動を味わっていただきたい――。

そんな熱い思いをもってお届けする、全国民に贈る国語教科書です。

著者について
齋藤孝――昭和35年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル』『国語の力がもっとグングン伸びる1分間速音読ドリル2』『齋藤孝のこくご教科書 小学1年生』(いずれも致知出版社)など著書多数。


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