西軍が敗走するなか、島津義弘率いるわずかな軍勢は故国をめざし、敵中突破を敢行する。
それはまさに決死の軍事行動、世に名高い、“島津の退き口”である。
残された兵士の手記をはじめ、数多の史料をひもとき、世界史でも前代未聞の前進退却戦の全貌を描く。
なぜ、かくも少数の将兵のみで関ヶ原に参戦していたのかという疑問、義弘と家康の、じつは密接な関係、退き口を彩った人物などに触れる。
日本戦史上、奇跡的な脱出行、〝島津の退き口?の全貌に迫る決定版。
後世の日本人に伝えたい戦国リアルドキュメント。
島津と聞くだけで自分は、この関ケ原での島津の退き口を思い出します。
従軍した兵士の手記を基にした実にリアルな歴史読み物。今後とも語り続けたい、日本人の歴史を感じられる一冊です。本日発売『関ヶ原 島津退き口 – 義弘と家康―知られざる秘史 』新書 ? 2022/10/11桐野 作人 (著) pic.twitter.com/013nMnRPQ8— 川本悟史 (@_171091301629) October 11, 2022
はじめに『旧記雑録』の世界
第一章 関ヶ原前夜の島津氏
第二章 義弘はなぜ西軍に加わったのか
第三章 島津勢は二番備えだった
第四章 退き口決行──前代未聞の前進退却戦
第五章 島津勢の退き口ルートを探る
第六章 亀寿奪還から帰国へ
第七章 退き口を彩る人物列伝
おわりに退き口の総決算と義弘のその後
補 論 家康と島津氏の意外に深い関係
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