よく生きることを先延ばしにしない
この本は言ってみれば、サバイバルと人間的成長のためのマニュアル、いわゆるレジリエンス〔苦難や逆境の中でもしなやかに生き延び、回復・成長していく力〕の手引書である。
先の見えない不安な日々の中でも、前向きに幸せに生きることはできる。
その力、すなわちレジリエンスを身につけるためのヒントを示すことが、この本を書いた目的である。
目 次
はじめに
1 何よりもまず安心感を
2 逆境から立ち直る力
3 しなやかに適応する力
4 ポジティブな感情を育てる
5 減速して味わって生きる
6 他者との絆を結び直す
7 自分の人生に意味を持たせる
8 自分を縛るものから自由になる
9 死を賢く手なずける
10 働きかけることと受け入れること
訳者あとがき
幸せの追求
よく生きることを先延ばしにしないフレデリック ルノワール(著/文)
田島葉子(翻訳)
発行 中央公論新社
四六判 144ページ 定価 1,600円+税
ISBN978-4-12-005507-2
書店発売日2022年2月21日 pic.twitter.com/yCHFuautuv— 流星 (@2B12FxaEvT8G6pl) February 21, 2022
著者について
フレデリック・ルノワール
フランスの哲学者、宗教史家、作家、宗教ジャーナリスト。1962年マダガスカル生まれ。スイスのフリブール大学で哲学を専攻。国立社会科学高等研究院研究員などを経て、『ル・モンド』紙が発行する隔月月刊誌『宗教の世界』編集長に就任。宗教学、哲学、社会学から小説、脚本まで多彩な分野で活躍し、フランスの思想界、読書界で最も注目されている作家の一人。邦訳に『仏教と西洋の出会い』『人類の宗教の歴史』『哲学者キリスト』(トランスビュー)、『ソクラテス・イエス・ブッダ』『生きかたに迷った人への20章』(柏書房)、『イエスはいかにして神となったか』『神』(春秋社)、『哲学のやさしく正しい使い方――叡智への道』(中央公論新社)など。
田島葉子
東京都稲城市在住。上智大学フランス語学科卒、フランス文学修士課程終了。学生時代から翻訳に携わり、10年ほど前からルノワール氏の本を日本に紹介することに専念する。ルノワールの訳書に、『哲学者キリスト』、『神』、『お金があれば幸せになれるのか――幸せな人生を送りたい人への21章』、『スピノザ――よく生きるための哲学』がある。
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