真説日本左翼史 池上彰、佐藤優(著) 講談社 (2021/6/16)

日本の左翼は何を達成し、なぜ失敗したのか。

忘れられた近現代史をたどり、未来の分岐点に求められる「左翼の思考」を検証する壮大なプロジェクト。

深刻化する貧困と格差、

忍び寄る戦争の危機、

アメリカで叫ばれる社会主義(ソーシャリズム)。

これらはすべて、【左翼の論点】そのものである!

激怒の時代を生き抜くために、今こそ「左の教養」を再検討するべき時が来たーー。

戦後復興期に、共産党や社会党が国民に支持された時代があったことは、今や忘れられようとしている。

学生運動や過激化する新左翼の内ゲバは、左翼の危険性を歴史に刻印した。

そしてソ連崩壊後、左翼の思考そのものが歴史の遺物として葬り去られようとしている。

しかし、これだけ格差が深刻化している今、必ず左翼が論じてきた問題が再浮上してくる。

今こそ、日本近現代史から忘れられた「左翼史」を検証しなければならない。

「日本の近現代史を通じて登場した様々な左翼政党やそれに関わった人たちの行い、思想について整理する作業を誰かがやっておかなければ日本の左翼の実像が後世に正確な形で伝わらなくなってしまう。私や池上さんは、その作業を行うことができる最後の世代だと思います。」(佐藤優)

「あの熱い時代には今では想像もできないことが常識だったと思った。いろいろな立場の人の強烈な危機感と言ってもいいかもしれない。続編が楽しみです。」

「そのころの雑誌、展望や改造、などをよく求めました。左翼、右翼の別なく、評論家の説や優れた作家の本もよく読みました。懐かしい時代です。みんな知的好奇心があり、現代の物欲ばかりに関心を持つ時代を、かえって貧しい世の中のように思います。」

「佐藤氏・池上氏の対談方式だから、読みやすく、左翼が期待され、そして愛想を尽かされていく理由が、本書には書かれている。日本人の大半が嫌いな左翼の戦後の歴史第一巻。続きが早く読みたい。」


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