天皇の国史 竹田恒泰(著) PHP研究所 (2020/8/13)

日本の歴史を紐解いていくと、歴史を貫く一本の線があることに気付く。

それが「天皇」である。天皇は日本人の歴史そのもの、といってよい。

しかし、これまで通史といえば、目まぐるしく交代する権力者を中心とした政治史が一般的だった。

本書はそれとは異なり、二千年来変わることがなかった天皇を軸として、国史を取り纏めたものである。故に主題を『天皇の国史』としている。

また、通史で陥りがちなのは、客観的かつ冷静的になり過ぎることである。

これまで「日本史」は、「外国人が学ぶ日本の歴史」というような扱いで、感情を排して淡々と綴られているものだった。

だが、日本人が学ぶべき日本の歴史は、本来はそうではないはずである。

我が国は現存する世界最古の国家であり、その歴史を紐解くことは興奮の連続となる。

そこで本書では、その興奮を文章に積極的に著し、日本人の日本人による日本人のための歴史を描いている。

さらに今回、国史の全ての時代について、考古学や史学、人類学、分子生物学など、学界の最新の議論を把握することに努め、それをふんだんに織り込んでいる。

平成18年に『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)を上梓してから、単著21冊、共著10冊を世に送り出してきた著者が、

「これまでの研究活動と執筆活動の集大成となった」と自ら語る、渾身の1冊。

「一家に一冊。
日本国民が知るべき天皇の国史。
教科書や、高校・大学の入学試験に採用しても良い書籍。」

「日本の国史である。中学校の歴史教科書は規制が多く、自由に書けない。その無念を晴らす大作である。
体裁は綺麗で一家に一冊は欲しい。著者の専門である古事記を引用しながらの著述は圧巻の一言。他に類を見ない必読の書であると言わざるを得ないだろう。」

「日本を愛する者はこの本を読むべきです。
日本はしょーもない国だと思っている人も読むべきです。
「皇室は血統主義的、性差別的だ!」と思っている人がこの本を読むと、その愚かな思考を恥じ、悔い、八百万の神々からの許しを乞いたくなるでしょう。まぁ、最後まで無心で読めたら、の話ですが。
「象徴天皇」とよく言いますが、この本を読むと、そんな簡単なものではないなぁと思いました。日本の歴史は歴代天皇陛下の歩み・生き様と共にあり、「天皇」とは我々日本人が日本人であるための基軸、魂そのものであるでしょう。「天皇の国史」というタイトルにこそ、そのような想いが込められている気がします。

歴史と著者の想いが詰まっており、かなりボリューミーな1冊です。
個人的には、最後の令和の項を読んで気合を入れてから読むのをお勧めします。」


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