2022年2月5日に急逝した著者の、読者からの熱烈な要望によって実現した未刊行小説集。
完結した小説としては著者最後の作品となった表題作をはじめ、著者の本領たる藤澤清造“歿後弟子”としての覚悟を扱った3篇を収録。
明後日の2月5日でもう一年かぁ…。
去年は衝撃だったなぁ…。
たぶん明後日は予約してある「蝙蝠か燕か」が届く。
当日は西村賢太作品読みまくろうと思う…??#西村賢太 #蝙蝠か燕か pic.twitter.com/joQeSzc8sD— 緑茶パンダ。 (@kiyoiheso) February 3, 2023
北町貫多30歳、地元に残された藤澤清造資料の調査に本腰を入れるため、東京の自室とは別に七尾に部屋を借りる(「廻雪出航」)。
貫多31歳、七尾の部屋に清造の書簡を飾るため額装を依頼したが、思ってもいない仕上がりになる(「黄ばんだ手蹟」)。死の前年、53歳の貫多の姿を描く。
ここ数年の自身を振り返り、“歿後弟子”の責を全うすべく新たなスタートを誓う(「蝙蝠か燕か」)。
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