笑い神 M-1、その純情と狂気 中村計 (著) 文藝春秋 (2022/11/28) 1,980円

M‐1とはネタの壮大な墓場でもあった。

にもかかわらず漫才師たちは毎年、そこへ向かった――。

一夜にして富と人気を手にすることができるM‐1グランプリ。

いまや年末の風物詩であるお笑いのビッグイベントは、吉本興業内に作られた一人だけの新部署「漫才プロジェクト」の社員、そして稀代のプロデューサー島田紳助の「賞金をな、1千万にするんや」という途方もないアイディアによって誕生した。

このM‐1に、「ちゃっちゃっと優勝して、天下を獲ったるわい」と乗り込んだコンビがいた。

のちに「ミスターM‐1」「M‐1の申し子」と呼ばれ、2002年から9年連続で決勝に進出した笑い飯である。

大阪の地下芸人だった哲夫と西田は、純情と狂気が生み出す圧倒的熱量で「笑い」を追い求め、その狂熱は他の芸人にも影響を与えていく――。

芸人、スタッフ80人以上の証言から浮かび上がる、M‐1と漫才の深淵。

笑い飯、千鳥、フットボールアワー、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、キングコング、NON STYLE、スリムクラブ……。

漫才師たちの、「笑い」の発明と革新の20年を活写する圧巻のノンフィクション、誕生!

「M1を軸にしながらあくまで主役は笑い飯。20年近く経っても「機関車トーマス」「奈良歴史民族博物館」の衝撃を忘れられない人にとって必読の書。」


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