M‐1とはネタの壮大な墓場でもあった。
にもかかわらず漫才師たちは毎年、そこへ向かった――。
一夜にして富と人気を手にすることができるM‐1グランプリ。
いまや年末の風物詩であるお笑いのビッグイベントは、吉本興業内に作られた一人だけの新部署「漫才プロジェクト」の社員、そして稀代のプロデューサー島田紳助の「賞金をな、1千万にするんや」という途方もないアイディアによって誕生した。
このM‐1に、「ちゃっちゃっと優勝して、天下を獲ったるわい」と乗り込んだコンビがいた。
のちに「ミスターM‐1」「M‐1の申し子」と呼ばれ、2002年から9年連続で決勝に進出した笑い飯である。
大阪の地下芸人だった哲夫と西田は、純情と狂気が生み出す圧倒的熱量で「笑い」を追い求め、その狂熱は他の芸人にも影響を与えていく――。
芸人、スタッフ80人以上の証言から浮かび上がる、M‐1と漫才の深淵。
笑い飯、千鳥、フットボールアワー、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、キングコング、NON STYLE、スリムクラブ……。
漫才師たちの、「笑い」の発明と革新の20年を活写する圧巻のノンフィクション、誕生!
12月1日(木)発売の『Number』最新号は「総力特集 M-1グランプリ」。67ページの圧倒的ボリュームでM-1に迫った1冊です。『#笑い神 M-1、その純情と狂気』の筆者、#中村計 さんも、中川家、ますだおかだ、サンドウィッチマン、ミルクボーイなどたっぷり寄稿されています。是非ご覧ください。 pic.twitter.com/oU1H8tRob1
— 笑い神 M-1、その純情と狂気 (@bunshun_warai) November 29, 2022
「M1を軸にしながらあくまで主役は笑い飯。20年近く経っても「機関車トーマス」「奈良歴史民族博物館」の衝撃を忘れられない人にとって必読の書。」
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