ミドル脂臭の発生源は「脇と頭」です。
頭を洗うシャンプー時間を尋ねると、66%が2分未満ということでした。
さらに、1分未満の人も32%ということですから、3分の1の人は極めて短い時間しか頭を洗っていないのです。
頭皮脂は加齢とともに粘性を増していくことがわかっています。
20代では頭皮脂にも流動性があるのに対して、40代以降はまるでラードのような状態となるのです。
これは臭いを蓄積することから、毎日すっきり洗い流すことがミドル脂臭を防ぐ方法となるのです。
耳の後ろをゴシゴシ洗う前に、シャンプー時間を少しでも増やすようにしましょう。
後頭部周辺を念入りに洗うことが“脱ミドル脂臭”の第一歩なのです。
40代になると「加齢臭がする」と思い込んでいる人がいます。
実際は「汗臭」と「ミドル脂臭」がその原因なのです。
10代半ば~20代半ばは発生源が脇をメインとした汗臭です。
そして、30代半ばから50代半ばまではミドル脂臭となります。
50代半ば以降は加齢臭と、年代によって最も強い臭いや発生源は異なります。
加齢臭が発生する主な原因は「パルミトオレイン酸(脂肪酸)」です。
これは、毛穴の奥の皮脂腺から分泌される皮脂が酸化したものです。
若いうちは体力があるので抵抗力が高く、皮脂の酸化を防ぐことができます。
それが、年齢が増すほどに抵抗力が鈍って防御力が衰えてくるのです。
そのため、皮脂の酸化を抑えることが難しくって加齢臭が発生するということですね。