幸村を討て 今村翔吾 (著) 中央公論新社 (2022/3/22) 2,200円

直木賞受賞第一作

昌幸、信之、幸村の真田父子と、徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永らの思惑が交錯する大坂の陣――男たちの陰影が鮮やかに照らし出されるミステリアスな戦国万華鏡。

誰も知らない真田幸村

神秘のベールに包まれた武将の謎を、いま最も旬な作家が斬る!

七人の男たちが、口々に叫んだ――幸村を討て!

彼らには、討たなければならないそれぞれの理由が……。

著者について
今村翔吾
1984年京都府生まれ。2017年刊行のデビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で、18年、第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年、「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞。『童の神』と改題された同作は第160回直木賞候補にもなった。20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞と第8回野村胡堂文学賞を受賞。同年、『じんかん』が第163回直木賞候補になるとともに、第11回山田風太郎賞を受賞。21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の文庫シリーズに「くらまし屋稼業」「イクサガミ」がある。

「著者の他の作品「八本目の槍」と同様に、複数人物の視点からの真田幸村を巡る物語になっている。詳細は割愛するが、「八本目の槍」や「塞王の盾」の細かいエピソードも登場する。最後の家康と真田信之との言葉のやり取りの攻防も戦以上に圧巻。いろいろな武将のそれぞれの正義と思いが、まさに錯綜する。」


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