落合博満氏 王、張本、イチローを超える打者は「出てこないと思う」 3人に共通することとは
現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が8月3日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新しました。
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記憶は記録に勝てない</22>
歴代1位の通算868本塁打を記録した王貞治氏(82=現ソフトバンク球団会長)、同じく歴代1位の通算3085安打の張本勲氏(82=スポニチ本紙評論家)、そして日米通算4367安打を放ったイチロー氏(48=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)について言及。
この3人について「それ以上打った人はいないわけだから、(その分野で)一番」と言及。
「記録に残るか、記憶に残るかっていうことを、“オレは記憶に残りたい”って言った選手いたけどさ、記憶に残るっていうのは、記録には勝てないんだよ。例えば、去年優勝したのはどこで、2位はどこだったっていったら、すぐ忘れるじゃん。それと一緒でね、1番上の記録を持っている人っていうのは延々と語り継がれていくっていうものがある」
としました。
3人を抜く選手は出てこない
野球界にさん然と輝く記録を残した3人のレジェンドを超える打者は出てくるのでしょうか。
落合氏は
「みんなそうだよ。真似のできないスイングだから、あそこまでいったんだろうと。で、真似をしようと思っても本人に話を突き詰めて聞かないと、原理・原則が分からないだけに、ただ上っ面の真似で終わってしまう。だからこの3人を抜く選手ってのは出てこないと思う」
と断言。
精神的なスランプからは、なかなか抜け出すことができない。根本的な原因は、食事や睡眠のような基本的なことにあるのに、それ以外のところから原因を探してしまうんだ。(中日ドラゴンズ監督/落合博満)
— りー (@ree2525) August 4, 2022
王さんは全打席ホームランを狙っていた
「それだけ日本球界にとっては素晴らしい成績だということなんだろうと思うよ。だからすごいバッターを挙げろと言えば、この3人。それは数字が物語ってる。それ以外の評価のしようがないもん。だから、王さんは全打席ホームランを打ちにいったんだと思うよ。本人はそういうこと言わないけどね。でなきゃ、あそこまで打てないと思う」
と分析。
さらに、イチロー氏が本塁打を狙っていたらもっと打てたかという部分については
「ボール球を振らなくなって、(本塁打になる)確率のいいボールを探しに行ったら、もっとホームランは増えてると思う。その代わり、安打数は減る。率も減ると思う。その人が何を考えて野球をやるかによって、数字っていうのは変わってくると思う」
と考えを述べました。
ネットの声
「昭和の時代では投手のレベルが違うという人もいるが、投手のレベル向上は技術論やトレーニング設備、環境などの向上によるもので、それは投手だけでなく打者にもいえることであり、昭和の打者がいまのような設備や待遇で練習できたらもっとレベルアップしたと思う。
王さん張本さんの記録は偉大だし、だからこそそれを超えることができる選手が現れたら十分評価されてしかるべきだと思う。」「確か王さんの、昨年あたりの発言だったと思いますが「今の選手たちと、過去の自分を比べたらどちらが凄いか」というインタビューでの質問に対し、「今の選手たちの方が凄い」と認めた上で、「ただ、昔の私が現代のトレーニング環境を使えていたら、今の選手たちを超える自信はある」と主張していました。
時代の違いや野球のレベルの差という議論に、上手く答えたなあ、と感心させられた次第。」「トータル(生涯)記録を塗り替えるのは、本当に難しいと思う。
高校卒すぐに1軍デビューして活躍しなければならない。昔も凄い選手はいたけども、全体のレベルは上がっているだろうし、球場も広くなって、守備・走塁も求められる中で、そこへ高卒で割り込むのはかなり大変。(松川凄い!)
ただシーズン記録なら、塗り替える選手が出てくるかもと思うし、出てきて欲しいと思う。夢の4割打者、誰かできないかなあ。」