コンビニの24時間営業の終焉…セブンイレブンですでに始まっている

セブン‐イレブンで「24時間営業をやめる」店舗が続々と増えているワケ

今年で50周年を迎えるセブンーイレブン・ジャパン。

コンビニが好きすぎるフリーの記者が、好奇心からアルバイトをしてみたら?

消費者の立場ではなかなか見えてこない、意外な一面が次々と見えてきた。

最低賃金でやっと黒字

コンビニバイトの時給は地域にもよるだろうが、最低賃金かそれにちょっと上乗せした程度。

もちろん失業保険や年金など社会保険料などは払わない。

しかし、それでやっと黒字のコンビニが大半だ。

野党の一部に最低賃金を一気に5割増とか公約しているところがあるが、そんなことになったらコンビニは全滅しかねない。

いま打ち出されている2030年代半ばに最低賃金1500円という政府公約も、年利4%ぐらいづつ10年上げなければならないが、それを続けられるコンビニは多くないだろう。

途中でギブアップするところが相次ぐとオーナーはいう。

人集めがオーナーの腕の見せ所

だから人集めがオーナーのもっとも腕の見せ所になる。待遇がいいわけではないから、早朝や深夜、週末は店員を集めづらい。

主力の主婦層がもっとも来てくれない時間帯だ。結局、オーナー家族で埋めている。

オーナーの80歳のお母さんは、厄介になっているからと手伝っていて、あさ6時の開店時はほぼ毎日店番だ。

8時をすぎるとバイトが入るが、それまでは40歳ぐらいのオーナーの妹とふたりで店番している。

内向的な娘は話すのが得意でないから、もっぱら陳列係。

高齢で少し腰のまがったおばあさんがレジ係に入っている。

朝は7時をすぎると通勤客が朝食やたばこを買いに立ち寄り始める。

単価の低い時間帯だが、次々来るから売り上げは多い時間帯だ。

いわばラッシュアワーだ。

80歳でこれを捌くにはちょっとつらそうだ。

24時間営業を巡って、潮目が変わったとき

1年前までは24時間営業していたらしい。

もともと深夜帯は人件費分も売り上げが立たなかった赤字時間帯。

売り上げが立てばもうかる本部は24時間営業にこだわった。

潮目が変わったのは、2019年に東大阪市のセブンーイレブン・オーナー、松本実敏さんが本部の了解を得ないで深夜営業からの撤退に踏み切ってからだ。

奥さんが亡くなって、もう夫婦交代で深夜帯をカバーするのも無理になっていた。

本部が認めてくれないまま強行すると、セブン本部は松本さんを契約解除にし、商品の供給をストップ。

休業を強いられても店を明け渡さなかったので、本部は駐車場部分に小さな直営店を出すほど苛め抜いた。

そんな泥沼化がかえって話題になり、世論に押される形で、ついに公正取引委員会が「24時間営業の強制は、優越的地位の乱用になりかねない」と意見表明。

さらに、経済産業省が「コンビニのあり方検討会」を発足させるに至って、ついにセブンーイレブン本部も、「(24時間営業を止める)時短営業に関するガイドライン」を出し、事前協議のうえでの24時間営業からの撤退に路を開いた。

時短店は確実に増えている

コロナ禍もあって深夜の客はさらに激減、私の勤務店も午前6時開店、深夜1時閉店に切り替わった。

「24時間営業を続けさせられていたら、とっくに赤字だったろう。

松本さんは恩人だけど、本部はいまも裁判しているから大きな声では支持できない」という。

また、さらに人手不足が続くようなら「文字通り、午前7時開店、午後11時閉店のセブンーイレブンに戻る。

きっとそれが趨勢になる」とオーナーは言う。

店員に経営には口を出させない人なのに、安い居酒屋の忘年会では、24時間問題には妙に感情も込めて語っていた。

セブンーイレブンでは、まだ24時間営業の店が多い。

だが、時短店は確実に増えている。

それが合理的だからだ。

ネットの声

「コンビニは、どこもかしこも24時間でなくて良いと思います。
大学生の時、駅に近いコンビニで深夜のバイトをしていましたが、深夜の客層は良くなかったです。また、深夜から早朝の間は閑散としており、経営のこととかはど素人ながらも「このお店はいろんな意味で大丈夫なのか?」と思ったものです。
例えばですが、住宅街の中にあるような店舗は、24時間営業でなくても良いのではないでしょうか。確かに深夜でも開いていれば、いざという時に便利ですが、開け続けるための労力やコスト・店舗周辺の治安等を考えると、デメリットの方が多い気がします。」

「朝7時開店・夜の11時閉店ってコンセプトで営業を始めた当初のセブンイレブンに戻していいと思う。
うちの地元のコンビニ(ファミマ)は、従業員の方々が電車通勤をしているから、始発と最終で出勤や帰宅すると店は閉まっている。慣れれば、事前に(数時間前に別のコンビニで)買い物すればいいだけだから問題ないし合理的。コンビニ勤務の方々が少しでも生活の質の向上に繋がるといいなと思う。」

「もともとセブンイレブンも名前の通り、営業時間は朝7時~夜11時でしたが、その後、時代の流れと共に本部の方針も有り、24時間営業へと移行しました。
確かに24時間店が空いていれば便利とは思うが、繁華街等以外は夜中の需要は限定的だし、そもそも昔は24時間営業の店が無くとも生活出来ていたので、24 時間営業するしないは、オーナーの判断で良いと思う。」

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