テレクラ(テレフォンクラブ)は昭和から平成にかけての社交場…どっこい令和の時代にも

一世を風靡した「テレクラ」現在はどうなっている?

利用者は高齢化も「本気の人たちが集っている状態」

1980年代後半に一世を風靡した“出会い系”テレフォンクラブ、通称「テレクラ」の今を追いました。

テレクラからダイヤルQ2の流れ

平成初頭に世の男性を虜にさせ、社会問題となったのがダイヤルQ2。

利用者が課金される番号に電話をしてちょっとした“大人向け”の話を聞いたりするもので、高額請求が問題となりました。

それをさらにさかのぼった1980年代に流行した出会い系がテレクラです。

システムは男性が料金を払って個室に入り、女性からかかってくる電話を待ち会話を楽しむ、さらには出会うというもの。

現在のテレクラ事情は?

果たして電話離れが進むこの時代にテレクラはまだあるのでしょうか。

長年テレクラを取材し続けてきた、裏モノJAPANの仙頭正教氏は

「いまは(全国で)17しかないらしい」

「コロナ前までは50ぐらいあった。全国でバラバラと減り、コロナの前半にがっつり減った」

と説明。

仙頭氏によると全盛期の1990年には数百軒あった都内のテレクラ数も、現在は2軒に。

出会い系サイトやマッチングアプリの台頭がテレクラの衰退につながったと分析しました。

年齢層は高い…

都内で営業しているテレクラは、リンリンハウス池袋西口駅前店。

店長は

「出入りは1日で男性50名ほど」だとして、

利用者については

「年齢層は高い。50代後半から60代の方が多いと思う」と説明。

続けて

「古い遊びではあるが、出会いの一環。まだ利用してくれる方がいるので、最後まで頑張ってみたい」

と語っています。

現在のテレクラについて、元『週刊SPA!』副編集長の田辺健二氏は

「本気の人たちが集っている状態になっている」と解説。

マッチングアプリについては

「カジュアルにアポがとれるので、待ち合わせに行ってもいないということがしょっちゅうある」

と、約束をしても出会いにつながらないケースが多いと語っていました。

ネットの声

「10年前までたまに行ってたけど、とにかく規格外の人がやってくるのが魅力。若いけど虫歯が歯槽骨まで行っててグラグラしてるジャージの女の子とか来た。ソフト経験者らしいのでバッティングセンター一緒にプレイしてラーメン食って帰った。」

「2000年頃、電話ボックスにはテレクラの番号が書かれた紙がびっしり貼られていた。
0990で始まるダイヤルQ2はとっくにサービスが終了したと言うが、まだテレクラが健在とは驚いた。」

「久しぶりにテレクラなんて聞きました。
まだあったんですねぇ、当時は他のお客さんと電話の先着取り合いの所が大半で「電話を瞬時に取る装置」
なるものが販売されて重宝され、それこそ機械での早取り競争でしたね。
そんな過酷な競争に勝ち、いざ近くで会う約束して現場に行くとすっぽかされ、また競争に戻るの繰り返しでした。
実際に会えたのは10件に1~2件と極めて低確率だったと記憶してます。
当時はそんな事に鼻息荒くのめり込んでましたね。
これも青春のひとつと勝手に思いこんで(笑)
今は携帯やスマホで出会い系やマッチングアプリですからね、当時に比べたらお手軽になったものです。」

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