よく見るけど…タンクの上にヘルメットは置かないほうがいい

ヘルメットはタンクの上に置いちゃダメなの知ってますか?

2020年代になってリターンライダーをして驚いたのは、安全意識が高まっていることです。

ヘルメットを被ることは法律で定められた義務ですから当然として、胸部プロテクターが死亡率を下げるといった話も、リターンライダーには目から鱗でした。

グローブについても同様で、素手で運転するなんてことは考えられない時代になっています。

ヘルメットを高い場所から落とすと機能を損なってしまう

それはともかく、久しぶりにバイクに乗るようになって初期に注意されたのは、ヘルメットの置き場所です。

昔のコミックやドラマの影響で、ミラーにヘルメットを引っ掛けおくのがカッコイイと思っていたのですが、ヘルメットを物理的に高い場所に置くのはNGなのだそうです。

ライディングスクールなどでは、ヘルメットは地べたに置くよう指示されます。

それはなぜでしょうか。

タンクの上に置いた姿は絵になりますが…

ヘルメットをタンクの上に置いたり、ミラーに引っ掛けたりしていると、ちょっとした不注意で地面に落としてしまうことがあるからです。

せっかくのヘルメットにキズがついてしまうのは悲しいものですが、それ以上に問題なのが、内部の緩衝材が傷んでしまい、頭部の保護という大事な機能を果たさなくなってしまうことです。

ヘルメット内部の緩衝材は、大きな衝撃に対して潰れることでショックを吸収します。

つまり、地面に落としたことでヘルメットの機能が一部であっても失われているとすれば、事故で転倒したときなどにライダーの頭を十分に守ることができないケースも考えられるのです。

ヘルメットの機能を維持するためには、高いところから落とさないようにすることが重要ですし、そうしたリスクが高くなるような置き方をしてはいけないのです。

命を守る機能を甘く見てはいけません。

ヘルメットの盗難防止も意識したいものです

そういうわけで、筆者はツーリング途中で休憩するときも可能な限り、ヘルメットを持ち歩くようにしています。

持ち歩くのには盗難防止という意味もあります。

ですから、駐輪場を利用するときにも、ヘルメットをホルダーに固定して置いておくことはないようにしています。

さすがにメットインのスクーターではシート下に格納しておきますけれども…。

さすがに、五十路ライダーの加齢臭がついたヘルメットを盗むような人はいないと思いますが、ヘルメットにゴミを入れられるなどのいたずらをされると気分が萎えてしまいます。

もしヘルメット内部が濡らされたりすると、そのまま被るのは厳しいからです。

いずれにしても、ヘルメットやプロテクターというのは、ライダーの命を守ってくれる最重要アイテムですから、機能を維持する意識は大事です。

気を付けるに越したことはないと思うのです。

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