リターンライダーでも大型バイクに乗りたい!

リターンライダーです。本当は大型バイクが欲しいけど、小排気量からの方が上手くなる近道ですか?

最初から乗りたいバイクに乗りましょう

実はコレ、意外なほど多い質問なのです。

もちろん、徐々に慣れていくという意味で、まずは手に負える重さやパワーのバイクに乗るのが無難ともいえますが、でも残された人生、そんな悠長なコト言っていられないという本音もあります。

ですので、ズバリ最初から乗りたいバイクに乗ればいいのでは。

昔の400やナナハンより軽いモデルもアリ!
最新のビッグバイクは、あらゆる意味でビギナーに優しくできています。

エンジンのパワーだって、頭がのけぞり両腕が引きちぎられそうなほど強烈な加速をしますが、反面アイドリングよりちょっと上の回転域でもスロットルを開ければスムーズかつ力強い加速もしてくれます。

ハンドリングだって軽快で、ひと昔前の400より軽やかに操れるし、何よりライダーの操作に従順な反応をしてくれます。

この進化のほどは、小径タイヤやモノサスにアルミフレームなど、すべてが革新的だった80年代と比べれば、表面的なモノはあまり変わっていないように見えます。

しかし、そもそもベースとなる基本設計にこれまでのノウハウの蓄積が活かされていて、乗りやすさでは格段の進化を遂げているのです。

ちょっとしたコツでビッグバイクが身近に

とはいえ、あの巨体に尻込みしてしまう……ムリもないとは思いますが、例外的に重く大きなつくりがコンセプトのバイクを除けば、皆さんがご存じだった400やナナハンと同じか軽い車重だったりします。

ただ、停車時の取り回しなど、コツさえ掴めばよろけたりせずに扱えるので、腰に車体をやや傾けてあずける基本とか、苦手な気持ちを取り除く努力だけはしておくべきだと思います。

乗車時に、ハンドルの中に頭を突っ込むような姿勢で一気に跨がれば、自然に足が上がってストレスなく乗れてしまうコツなど、YouTubeなどを参考に練習してください。

他にもブレーキレバーの操作やハンドルグリップの握り方など、昔と操舵の前提が異なるために操作系の形状も違っているコトもお忘れなく。

走りだしてしまうと、何とか乗れてしまうので、なかなか昔からの癖が抜けず、無駄な緊張を強いられている人が多いのも事実です。

高回転を使わなくても楽しいのが最新ビッグバイクテクノロジー

とくに常用するエンジン回転域に気をつけてみましょう。

昔はパワーバンドに近い回転域をキープするのがわかってるライダーの証しでしたが、いまはまったく異なります。

たとえピークが1万回転以上でも、3,000や4,000rpmで大きくスロットルを捻るのがコーナリングでは正しい扱い方。

路面を刻むようにトルク脈動を伝える低い回転域のほうが、コーナリングのグリップも高められ、安定性と旋回効率がアップする時代です。

パーシャルと呼ばれた、スロットルを減速も加速もしない状態にキープしながらコーナー出口が見えるのを待つ……いまやこっちのほうがリスキーです。

などなど、わかってさえいれば何となく根性で走っていたあの頃と違って、ライダーの正しい操作にはキチンと応えてくれるのが現代のビッグバイク。

そうそう電子制御も積極的に活用し、常にレインやロードなどの穏やかなモードで乗ればバイクが一気に身近になります。

何がリスクなのか、そこさえ理解していればビッグバイクのほうが醍醐味も大きく、人生をより豊かにしてくれること間違いありません。



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