三遊亭円楽、「笑点」に75歳定年制を 「代わりはいくらでもいる」と落語界活性化に意欲
7か月ぶりだった。脳梗塞からの復帰を印象付ける落語家の三遊亭円楽(72)の高座。
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大名跡円生が野ざらしになっている「どさくさでもいい」と襲名に意欲
その後、メディアの囲み取材に応じたが、車いすを弟子に押されて登場した円楽は、記者やカメラマンの多さに「錦糸町(=ラブホ不倫の釈明会見)以来だな」とニヤリ。
脳に致命的なダメージが残らなかったことは、落語家として助かった。円楽を失わずに済んだ落語界にとっても助かったと言えます。
囲み取材では、5つのことを確認。
落語家としての本人の今後、落語会プロデューサーとしての今後、落語業界の行方、「笑点」の問題点、病気前から意欲を示していた大名跡・三遊亭円生の襲名について。
落語家としての自身の未来像については「体調は、まあいいね」と明かし、食欲もあり、「ビールを飲むとうめえんだ」と体力回復が順調であることを告白。
「ありがてぇなって思ったのは長期記憶で、昔覚えた落語は覚えているんだよ。これはすげえなって思った。これからやれるかな」と、落語家として自身を再生することに自信を示していました。
円楽師匠、
本当に良かったです。おかえりなさい。 pic.twitter.com/EiZXDUrxoo— うそヤン@ウソップくん大好き! (@usoyann_nikori) August 13, 2022
落語会を束ねたい
患う前、円楽は北海道、九州、東京で大きな落語祭りを開催するなど、落語業界の接着剤としての役割を果たしてきました。
4派に分かれている東京の落語界、東京の大阪の落語界を束ねたい構想を持ち、それは今も変わりません。
「演芸プロデューサー、演芸コーディネーターとして落語にかかわりたい」と、落語家以外での働き方をあきらめていないのです。
落語界のさらなる活性化については「統一協会!」ときわどく解答していました。
その心は「落語協会や落語芸術協会、上方落語協会を一緒にすること。そうすればお客さんが喜ぶ魅力的な番組(=プログラム)を作ることができる)と、持論を展開しました。
伊集院さんは最近よくラジオで昔の話をする。落語家だった自分がいかにして伊集院光になったか。その時には必ず円楽師匠の話。これは、円楽師匠の体調のこともあるから、今沢山話しているんだろうな、恩返しか。。。ちょっと泣きそうになる。
— おりくすこ@草組7期生 (@orixcco) August 13, 2022
75歳定年制を提言
レギュラー出演する日テレ系演芸番組「笑点」については、「率直(に言って)でいいのかい?」と断りつつ、
「定年制があればいい。75歳定年制。大変換のとき、(桂)宮治が入ってきた。代わりはいくらでもいるんだよ。しがみついているんだよ、みんな。俺もそうだけど」
と新陳代謝の必要性をストレートに提唱しました。
円生襲名については「ぼろぼろになって、一度継いでいいよってみんなが言ってくれたら、世の中に1回出したいんだ、円生の名前。忘れられちゃう」と危機感をもらしていました。
「名跡はその一門のだから。三遊亭の本流は円生一門」と、自分たちの一門以外での襲名の可能性を遮断し、「やらしてくれるんならやるけど、お前じゃないって言われたら、この人がっていう人が出てくるまでのつなぎでいい。どさくさでもいい。名前が今、野ざらしになっている。もったいないよね」
としんみり伝えていました。
今、円楽師匠の会見を見てるけど、、噺聞きに行きたくなってしまう。。。
— はっぱち@栗田さん主 (@happachilupin) August 13, 2022
ネットの声
「うーん、圓楽さんは、生涯現役を決意されたと思うが、笑点の出演者の中にも、笑点の生涯現役を考えてる人もいると思う。たしかに若手の台頭はある。わさびさんなんかはすぐ入れても面白いと思う。ただ、最近、好楽さんが注目されたりと、メンバーは1~2人しか変わってないが、新たな面白さを作ってきているのも確か。皆、プロなんだから、そこは各々の判断に任せるべきだと思う。強いていうなら、演芸の時間を月一くらいで、若手大喜利を開催してほしい。視聴者は若手の台頭をなかなか見れない。だからそれを発信する場が必要だと思う。」
「笑点に関しては自分が無理だと分かった途端に手のひらを返した感じで、あまりいい気はしない。
メンバーが高齢になって、大幅交代した方がいいという雰囲気は前からあった。
それを分かった上で、今のメンバーで頑張っていこうと努力していた訳で、特に昇太さんはかなり矢面にも立ってきた。
実際、木久扇さんは今もう80を超えているし、小遊三さんにしても好楽さんにしても、円楽さんの一言で降板というのは違うと思う。
無理だと思うのなら他のメンバーを巻き込まずに、一人で身を引けばいいのに。
失礼だけど、悔し紛れにメンバーを道連れにしようとしているように聞こえる。」「笑点のメンバー問題は難しいね。
いろんな意味で若手を入れることはずっと昔から言われてきたこと。若手大喜利だって面白いから、若手交代を否定する気はない。
でも実際は、長年固定メンバーで必要なときにしか行われてこなかった。
理由のひとつは、固定メンバーをなんだかんだ視聴者側も愛してきたからだと思う。
個人的には、何十年と貢献してきた方たちは、自分で引き際を決める権利があると思っている。笑点だけじゃなくて徹子さんとかも。
だから、円楽さんのことももちろん好きだが、この言葉をきっかけに今後の方向性の議論に入るかもしれないが、定年制があっさり導入されるとしたらそれは反対です。」