臓器の中でも最重要…腎臓を大切にする理由
Urologist examining male patient in clinic

最近では、心臓の健康に良い運動だったり、がんと闘う食品、血糖値を上げないレシピなどの情報が尽きないけれど、腎臓について語られる場面は少ないようです。

医師に言わせれば、腎臓は人体にとって影の英雄のような臓器。

血液をきれいに保つうえで重要な腎臓は、ビタミンDを活性化させて骨を丈夫にしたり、ビタミンCと協力して骨粗しょう症を防ぐ役割を果たしているのです。

腎臓を健康に保つには

「腎臓は重要な役割を果たす臓器の一つです」と話すのは、マイアミ在住の臨床栄養士兼はり療法士のマイケル・フォーマン氏。

「腎臓は、体内の血液の量や圧力を整え、赤血球を作り、骨を丈夫に保ち、体内の電解質のバランスを調節し、毒素と老廃物をろ過するといった重要な機能を持っているため、代謝の健康における真の基盤なのです」

腎臓が不調を起こすと、倦怠(けんたい)感やむくみ、集中力の低下、息切れ、皮膚の発疹などが兆候として現れます。

今回は、腎臓を健康に保ち、これから起こりうる健康上のさまざまな問題を予防するための4つの方法をご紹介します。

1.もっと睡眠を取る

ボストンのブリガム・アンド・ ウィメンズ病院が実施した研究では、毎日の睡眠時間が5時間に満たない女性は、

7~8時間の睡眠が取れている女性に比べて腎機能が65%も低下するリスクが高くなることを明らかにしています。

就寝時間を固定して質の良い睡眠をとるためには、夕方以降のカフェインの摂取を避け、就寝前にはパソコンやスマホのスクリーンが放つブルーライトを制限するようにしましょう。

2.もっと水を飲む

健康な腎機能を維持するには、適切な水分補給が不可欠です。

「各腎臓の上部に位置する副腎は、ストレスホルモンを産生することで有名ですが、血圧を調節する役割を担うホルモンも産生しています」

と説明するのは、カリフォルニア州のオークランドを拠点とする自然療法医のジョリーン・ブライトン医師。

「このホルモンはアルドステロンと呼ばれ、腎臓に水分とナトリウムを保持させて、適切な血液量を保ちます」。

つまり、脱水症状は副腎にストレスを与え、腎機能が低下し、血圧が急上昇する原因になることを意味するのです。

腎臓にずっと健康でいてもらうには、毎日体重の半分の水の量を飲むように心がけるようにしましょう。

脱水を避けるには、カフェインを含む飲み物を1日1?2杯までに制限するように。

3.体を動かす

血圧を下げるのに役立つ運動は、既にご存じのとおり、腎臓病やその他の腎臓に関連する疾患の予防にも効果があります。

汗をかけば、血流がアップします。

「1日に腎臓を通過する血液量は約150Lにもなります」と、フォーマン医師。

「実際に腎臓は非常に重要な臓器であり、一つが万が一機能しなくなったときに備えて、私たち人間に2つの腎臓を与えてくれたのです」。

早歩きやゆっくりした速度でのジョギング、サイクリングなどをして、腎臓の健康を維持していきましょう。

女性は週に、中強度の有酸素運動を150分、あるいは、ハードな有酸素運動を75分行うことが推奨されています。

4.腎臓に良い食材を食べる

カリフォルニア州サンタモニカにあるホールセンターの医長兼創設者のプルーデンス・ホール医学博士いわく、腎臓の健康には、植物性中心の食事が必須になるということです。

腎臓の機能に必要な新鮮なフルーツや野菜は、ブドウ、クランベリー、ブルーベリー、リンゴ、赤ピーマン、ほうれん草、ビーツ、ニンニク、アスパラガスなどが代表的。

また、ホール医学博士は、砂糖や大豆、グルテンが少ない食品を選ぶことで炎症が軽減し、腎機能の改善にもつながると言っています。

専門家は、腎臓の健康を維持することこそ、女性の総体的な健康において重要であることに同意しています。

50歳以上の女性は、特にひよこ豆やフェンネル、デーツ、アルファルファ、トマト、サクランボ、ザクロ、プラム、ニンジンなど、エストロゲンを増加させる食品の摂取量を増やす必要があると強調。

ホール医学博士が言うように、エストロゲンには、閉経前後や更年期の女性に多くみられる線維症や損傷から腎臓を守る役割を担っているのです。

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