生命の誕生は40億年前…眠れなくなるほど面白い古生物の話

古生物って、いったいなに?【古生物の話】

地球が誕生したのは、いまから約46億年前のことです。

惑星誕生直後の過酷な環境が少し落ち着いた約40億年前、生命が登場したとされています。

そこから流れた長い年月のなかで、この地球では途方もない数、種類の生物が生まれ、消えていきました。

わたしたちが実際に観察することのできる生物は、そのごく一部に過ぎません。

この地球にかつて存在したあらゆる生物のこと

わたしたち人類の祖先が生まれる前に、この地球にいた過去の生物を総称して古生物(こせいぶつ)といいます。

そして、こうした古生物について研究し、これまでこの地球に存在した生物の全体像を明らかにしようとする学問が古生物学「Paleontology(パレオントロジー)」です。

古生物には、動物だけでなく、植物や微生物、菌(きん)類など、あらゆる生物が含まれます。

そのなかには、ある時期にだけ存在し、その後、絶滅してしまった生物(絶滅種)も数多く含まれるでしょう。

そうした絶滅種については、化石に代表される「そこに生物がいた痕跡(こんせき)」だけが手がかりです。

古生物学では、こうした小さな証拠をひとつずつ調査しデータを積み上げ、これまでにおよそ25万種の古生物(論文記載された化石種)を見つけ出しました。

もちろん、その大半が絶滅したと考えられている生物です。

最古の生物化石は35億年前のバクテリア

生命誕生の瞬間にも近づいています。現在わかっている最古の生物化石は、約35億年前の地球に存在したバクテリアです。

生命の全貌(ぜんぼう)が明らかになるまでには、まだ遠い道のりがあることでしょう。

しかし、こうして明らかになった古生物の姿や生態、そして繁栄と進化、絶滅の歴史は、現在のわたしたちに多くのことを教えてくれるはずです。

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奇妙でかわいい、スゴくて個性的!太古の生物の魅力がわかる

「古生物って、いったい何?」

「こんなに個性的でスゴイ生物が生まれたのは、なぜ?」「史上最強の古生物は、だれ?」

素朴な疑問形式で太古に生きた古生物のキホンとディープな魅力を紹介。

地球48億年史と、恐竜を含む古生物のナゾを、最新の研究成果から解説します。

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「初めの古生物に引き込む概要で18世紀末という時代もあって「マーストリヒトの大怪獣」とだけ言われたモササウルスを調べたことは有名になったジョルジュ・キュヴィエの偉大さが他にも分かり、研究法で古生物への関心も高まります。
ガストルニス(恐鳥類の総称があり、チョコボより寧ろ「ドラゴンクエストIII」のモンスターを思い出さす)が既にディアトリマと同一種とされ、草食ないし雑食の可能性があるなど、最新の研究成果が載っています。
ティラコスミルスの項目で魚竜(ウタツサウルス)を読み返すようにあり、両生類ながらその名は“鋸ワニ”を意味するプリオノスクスは本書に載っていませんけれど、収斂進化の例は他にないか調べる気にさせます。」

 

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