ハイソカーの代名詞だった、マークII、チェイサー、クレスタ3兄弟
まるで昔話(!?)のようですが、かつて「ハイソカーブーム」というのがあり、その中でもトヨタの『マークII/チェイサー/クレスタ』は一世を風靡した人気車でした。
とくに1988年に登場したX80系は、1990年に『カローラ』を凌ぐ年間販売台数を記録したのですから、驚きというほかありません。
目次
ハイソカーの代名詞だった「X80系」3兄弟
前世代はブラックのクリスタルピラーがトレードマークの『マークII』の4ドアハードトップが有名。
その後継車として登場したのがX80系でした。
『マークII』は数えて6代目、『チェイサー』は4代目、『クレスタ』は3代目で、3車が足並みを揃えての一斉の登場。
『マークII』はハードトップとセダンとキャリーオーバーのワゴン、『チェイサー』はハードトップ、『クレスタ』はプレスドアのセダンへの一新となりました。
スタイリングは3車とも、前世代よりも丸みを持たせ、決して派手ではないが上品さを打ち出しにしたもの。
『マークII』のセダンはオーソドックスな4ライトになり、『クレスタ』は同じセダンでも前述のとおりプレスドアがより上質な雰囲気で差別化していました。
マークII、3兄弟?? pic.twitter.com/YA9NDSJ9ux
— 0xc0005 (@0xc0005) April 15, 2022
カタログにも特徴があった
『マークII』と『チェイサー』のハードトップは、キャビンまわり(ガラス類、ドアパネル)は共用化しながら、フロントとリヤエンドをそれぞれ専用のデザインにし、同じ高級感でも『チェイサー』はスポーティよりの雰囲気が与えられました。
カタログは3車とも表紙に車名ロゴだけを記したシンプルな仕上げ。
細かなことですが、表紙以外のカタログ本編の“紙の厚み”は指で触ると『マークII』がもっとも厚みがあり、『チェイサー』『クレスタ』の順で厚みが変わって(薄くなって)いくのです。
1980年代
トヨタのハイソカークラウン、ソアラ、マークII 3兄弟、どのクルマも大人気でしたね。 pic.twitter.com/uImbrO5Wzf
— エイチティー (@TokuHiro20) September 6, 2022
先進的な装備も満載
搭載エンジンは6気筒の2リットル、1G系がメインで、1G-GTE型(ツインカム24・ツインターボ)、1G-GZE型(ツインカム24・スーパーチャージャー)、1G-GE(ツインカム24)、1G-FE(24場ルビ)を設定。
ほかにセダン用に4気筒の1.8リットルや2.4リットルのディーゼル(ターボとNA)も用意。
89年のマイナーチェンジでは3リットルも追加しています。
サスペンションにTEMS(電子制御サスペンション)を設定したほか、世界初(!)を謳った装備にはワイドウインドゥワイパーがありました。
ワンタッチ格納式リヤヘッドレスト、クリアランスソナー(これも世界初)など、進歩的な装備でもユーザーの心を捉えたのです。
お疲れ様でした!
マークII乗り始めてからこんなにもはやく3兄弟揃うとは思わなかった! pic.twitter.com/JA52RMdcV6— ゅぅ (@ti_zuke_ki0121) May 6, 2022
ネットの声
「ソアラは憧れやったなぁ。でも当時、父は「マークⅡ 3兄弟」と言われてた大人気のマークⅡグランデに乗ってて、私はすごく鼻高々だったっけなぁ。カッコ良かったのよ、あの車。」
「GX81の頃は、まだ3兄弟やったからね~(マークⅡ、クレスタ、チェイサー)
クレスタ貼るなら、スーパールーセントにして欲しかった(笑)
旧車気取るなら知ってて欲しいよね~(笑)
マークⅡ=グランデ
チェイサー=アバンテ
懐かしい…」「チェイサー → スポーティー
マークII → 1番悪い感じ、ヤン車
クレスタ → あぁぁあぁぁああぁぁぁ勝手なイメージやけど笑」