クルマの免許取得にかかる費用は30万円…これって高すぎない??

クルマ買う以前の問題!? 

免許取得に30万円!! 

日本の免許取得費用は高すぎない??

若者のクルマ離れがよく話題になるが、その原因の一つが運転免許の取得費用が高額なことでしょう。

経済的に不安定な昨今、昔のように高校卒業と同時に免許を取得するのは負担が大きいはず。

一般的に、初めて普通自動車の教習を受ける際の料金は30万円前後となっているのです。

では、この30万円の内訳はどうなっているのでしょうか。

教習料金30万円は高い?妥当?教習料金の内訳について

教習料金は自動車学校や免許の種類によって差があるものの、普通自動車の料金はおおよそ30万円です。

まず、この約30万円の内訳を見ていきましょう。

【教習料金の内訳】
・入学金:4万円~5万円程度
・適性検査代:約3500円
・教材代:約3500円
・学科教習代:約6万円
・仮免許前/卒業検前の学科のテスト:約5000円
・技能教習代(高速代を含む):約15万円
・技能検定代(修了検定/卒業検定):約1万円
・写真代:1000円前後
・印紙代:2850円
合計=28万2350円
(※上記の計算はあくまでもおおよその目安です)

教習所によって、入学金や学科教習・技能教習の料金などに違いがあります。

また、AT限定とMT免許で教習時間に違いがあるため、取得しようとする免許の種類によっても料金が変わります。

1コマあたりの金額を算出

内訳だけを紹介しても、料金が高いか妥当なのかわかりにくいと思います。

では、教習料金30万円を教習時間で割った1コマあたりの金額を算出してみましょう。

まず、普通自動車(免許なし)の教習時間を見ていきます。

【普通自動車の教習時限数一覧】

○技能教習の時限数
・MT免許:1段階15時間以上+2段階19時間以上=合計34時間以上
・AT限定免許:1段階12時間以上+2段階19時間以上=合計31時間以上

○学科教習の時限数
・1段階10時間+2段階16時間=合計26時間

○技能教習と学科教習の合計時間
・MT免許=60時間以上
・AT限定=57時間以上

次に、時間数で教習料金を割ってみましょう。

ここでは、わかりやすくするために免許の種類にかかわらず教習料金30万円としています。

○1コマあたりの教習料金
・MT免許:30万円÷60時間=5000円
・AT限定:30万円÷57時間=5263円

1コマあたり約5000円と考えると高く感じるでしょう。

参考までに、大学の授業料を調べてみると、学校や学部・学科などによって違いがあるものの、1コマ(90分)あたり3000円~5000円程度のようです。

教習は、1コマ50分を1時間としているため、大学の1コマ90分の授業料より高いといえます。

また、細かい話になってしまいますが、教習1コマ50分の金額が5000円の場合、1分あたり100円となります。

国際電話の通話料金に近い金額です。

そのため、教習中にわからないことがあれば指導員にどんどん質問して、さまざまなことを学んだほうがお得だといえるでしょう。

時間あたりの料金を計算してみると、やはり教習料金は高いと感じるかもしれません。

しかし、1時間5000円で今後ずっと使える交通社会の知識や技術の基礎を学べると考えれば妥当といえるのではないでしょうか。

昔より高くなってる!今も値上げが続いている教習料金

2022年現在の教習料金は約30万円が一般的ですが、昔はもっと安かったようです。

つまり、教習料金は時間の経過とともに値上がりしています。

そして、近年は、さらに値上がりしているようです。

近年の値上がりの原因は、高速料金の変更、試験手数料の変更、原油価格の高騰など、自動車にかかわる物やサービスの料金変更、世界情勢の影響によるものです。

今後、値上げが続くかどうかはわかりません。

ただ現時点で言えるのは、免許の取得を考えているのであれば早めに教習所に入校したほうが良いということです。

もし、これからもガソリン代などの値上げが続く場合、教習料金も値上がりする可能性があります。

日常生活における値上げと同様に教習所も世界のさまざまな動きの影響を受けているのは間違いありません。

免許を取得しようか悩んでいるのであれば、これ以上料金が高くなる前に教習所に通ったほうが良いといえるでしょう。

教習料金を抑える方法はあるのか?

さまざまな影響により値上がりしている教習料金を安く抑える方法は、主に次の3つです。

・AT限定免許を取得する(MT免許より技能教習の時間が短いため料金も安い)

・合宿免許で取得する(通学より安く免許取得ができるケースが多いものの、免許取得のためにまとまった休みを取得する必要がある)

・教習所のキャンペーンや割引を利用する(各教習所が実施しているお得なサービスを有効活用する)

また、技能教習の追加や学科試験の再受験など、追加料金を発生させないようにすることも教習料金を安くする方法のひとつといえるでしょう。

追加料金を発生させないようにするためには、学科教習の復習、運転のイメージトレーニングや手足を動かす練習(特にMT車や二輪車に有効)などをして、教わった内容を忘れないようにしておくことがポイントです。

学科も技能も最短時限で教習を終わらせ、試験に1発合格すれば必要最低限の費用で教習所を卒業できます。

教習料金は長い目で見れば高くないと考えることもできる
約30万円の教習料金は決して安いとは言えません。

しかし、ずっと使える交通社会の基本的な知識や運転技術を約30万円で習得できると考えれば、高すぎる価格ではないといえるでしょう。

更新しながら数十年もの長きにわたり使える運転免許を取得したいと考えているのであれば、値上がりする前に教習所へ入校することをおすすめします。

ネットの声

「自動車教習所を経営するのに費用がかかることはわかります。アメリカやカナダなどの国土が広い国では、駐車場も広く、親と駐車場で練習して、公的な試験を受けて、免許を取得するのが普通で、自動車教習所は、一応あるようでしたが、普通は公的な手数料だけで取得していますよね。日本は道路が狭く、駐車場も狭く、交通量は多いので、高度な運転技術が必要だから、教習所は必要でしょう。さらに日本のガソリンは税金の塊。アメリカのガソリンと値段が全然違うのは、税制の違いが大きいですね。」

「移動や搬送に便利な自動車を運転する資格を取得するために必要なことを教わり、身につけるための費用ですね。教習に必要な土地や自動車関連の費用など、維持していくにはけっこうな負担がかかるでしょう。施設を維持できなくなれば利用者は遠くの教習所まで通ったり、合宿できる教習所を探す必要がでてくるわけで、一概に自動車免許の取得費用が高いか安いかは言いきれないですよね。
ただ短期間で取得させるような半端なことはしないで欲しいです。」

「30万円くらいでちょうどいいんじゃないですか?
ある程度、まとまったお金を払えるということはちゃんと交通ルールをまもって運転のできる分別のある人とそうでない人をふるい分けるいいポイントになると思います。
貧困と犯罪率は相関関係があると言われてます。交通法規違反も一つの犯罪ととらえると免許取得の要件としてある程度の金銭が必要となれば交通安全は安全側へむかっていくはずです。
貧困の負のスパイラルを助長するとの指摘もありますが、交通事故で失われる命や健康と利益衡量するとどちらがいいでしょうか?
私は交通事故での亡くなる人や怪我をする人が減るのなら、そちらのほうが優先すると思います。」



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