「1日3食」は不要?
医師が健康のためには「空腹でなければ食べなくていい」と語る理由
食べ物や歩き方、運動、生活習慣、食べ方、睡眠などの常識が変わる、目からウロコの若返り習慣を唱えるのは、寿命制御遺伝子の分子遺伝学を専門とする医師・白澤卓二さん。
今回は、著書『「一生老けない」にいいこと超大全』(宝島社)から、食事に関するメソッドを教えてもらいました。
目次
「1日3食食べないといけいない」概念は捨てるべき
1日3食食べないといけないと思いこんでいる人も多いのではないでしょうか。
しかし、白澤さんは「空腹でない限り食べない」は健康を維持するうえでとても重要だと言います。
「空腹感は人体にとって有益な作用を働かせます。例えば、細胞に対して一定期間栄養を与えずにいると、細胞内の古くなった酵素や不必要になったたんぱく質などを細胞自体が消化します。これをオートファジー(自食)といい、この細胞に対して一定期間栄養を与えない、いわば“細胞の断食“によって、明らかになりました」(白澤さん・以下同)
【1日3食は不要】
ワシは医者の言う事を信じてみる,できる日は実践してみる… pic.twitter.com/klTZX9jkzK— もっこり八兵衛 (@inoue1916) August 26, 2022
空腹の時間を作ることでデトックスに
最近よく聞く「オートファジー」ですが、空腹の時間を作ることで体ではどんなことが行われているのでしょうか。
「細胞は断食すると、細胞内の掃除や解毒・有害物質の除去(デトックス)を行います。細胞の集合体である人体も、空腹の時間を作ることでクリーンになっていくと言えるでしょう」
週1回でいいから16時間空腹の時間を。1日3食をやめるだけでがん・アルツハイマー病・パーキンソン病の予防に効果的であることが示されている。他にも肌や筋肉の老化防止や糖尿病の改善効果。さらに摂取しない時間は面倒くさいカロリー計算も不要でダイエットにも最適。空腹のもたらす効果を侮るな。
— なお|3児のビジパパ (@Nao200413) August 27, 2022
朝食はお腹が空いていなければ食べなくてOK
いつものルーティーンで朝食をとってしまうという人もいると思いますが、お腹が減っているかをよく考えて朝食をとるか決めましょう。
「例えば、前夜の遅い時間に食事をすると、翌朝目が覚めても胃がもたれていることもあります。そんな日に、いつもの朝食の時間だからと朝食をとってしまうと、胃をはじめとする内臓器官にとっては大きな負担に。空腹でない限り、無理に食事をとる必要はありません。昼食や夕食も同様で、空腹かどうかを基準にして食事の時間や量を決めましょう。自分の体の声に耳を傾けて、食事をとるかとらないかを決めるのが最適です」
「1日3食が健康」という大嘘
1日3食バランス良く食べてなんかいると全ての栄養素を消費できず脂質や糖質が血液中に溢れ血液がドロドロに太ってしまいます。血液が太ると細胞に栄養や酵素、水分を届け老廃物を回収するという血液本来の仕事がスムーズに行えなくなります。みなさん、健康でいて下さい。
— Alpha Umbrella (@alphaofchildren) August 25, 2022
夕食は食べるタイミングが若返りにとって重要
老けない体作りのためには、夕食のタイミングには注意が必要だそうです。
「空腹になると成長ホルモンの分泌が増加。また、22時から深夜2時の時間帯が最も成長ホルモンが分泌される時間帯です。このことから、夕食はできるだけ寝る3時間前までにとることを心がけましょう」
寝る3時間前といっても、深夜1時に寝るから22時に食事を終わらせる、のではあまり若返り効果は期待できそうにありません。
成長ホルモンの分泌を最大限にするためにも、19時までには夕食を終えておくのがベターということです。
あーーー夕飯どないしよ…。
人間はなぜ毎日ご飯食べるの…?
人間はなぜ1日3食も食べるの…?おしーえてーおじいーさんー♪
おしーえてーおじいーさんー♪ pic.twitter.com/RoUgjGUvAX— くまぞう??5y+2m←41w5d (@kkumazou3) August 28, 2022
ネットの声
「月一で仕事の休みの日にプチ断食(昼、夜ぬき)しますが、デトックス効果かは分かりませんが、体が軽くなるような気はします。
個人的には、カロリーが不足している場合、三食以上食べてもいいと思っているし、動いていない場合は二食でも十分だと思う時もある。夜食べたらダメ、も夜勤の人の場合はその時間こそがまさしくお昼時でもあるので、食べなきゃやってられないと思います。
そもそも糖質制限も個人の状態によりけりですよね。個人の健康の基準もよく分からないし。
必ず三食食べる事より、疲れたら休む事の方が、体にとってはいいのでは。食事は疲れを回復させるための一番の方法だと思うから。」「この先生の話の内容とは少し違うが、会社の健康診断で出会った先生から「一日三回、その度にたくさん食べるより、少量を四~五回に分けて食べる方が内蔵のために良い」と教えてもらったことがある。内臓を患って一か月の入院を経て退院した後だったので真摯に受け止め、それ以来実行してるが、20年来再発もなく健康である。その先生は他にも「一日中立ち仕事や座ったままでいると血液が全身に均等に行き渡らなくなり、内臓も血の巡りが悪くなりがちだから、昼休みなど空いた時間に、どこでもいいからゴロンと横になり四肢を伸ばし、血液が偏らないように気をつけなさい」とも話さてれた。」
「これ、確かにその通りだと思います。つい最近まで高熱や夏風邪で食欲が減退し、摂取できるのは牛乳・水・果物のみでした。食べることが大好きなので、普段はよく食べる方なのですが、今は特に炭水化物が食べられず、2週間ほとんど口にしていなかったのですが…若干体重が減った影響か、身体も軽いしむくみにくくなりました。今日、ジムで久々に運動した際もいつもより疲れにくかったです。肌の調子も良いし、今後も食べ過ぎに気を付けて生活してみようと思います。」
「人によるとしか言えないよね。
腹が減らなければ食べなくても良いといっても、食事時間が異なると腸活が乱れて別の悩みが増えるかもだからね。
これがいいという食事の取り方は、こんなニュースを鵜呑みにせず毎日の体重測定や定期的な健康診断とか客観的な評価に基づいて判断すべきだと思う。」
「一生老けない」にいいこと超大全 白澤卓二 (監修) 宝島社 (2022/3/2) 1,100円
お肌・髪・体に10歳差がつく若返り習慣100!
これさえやれば一生老けない!
医師が教える最強のアンチエイジング方法。
白澤卓二
お茶の水健康長寿クリニック院長。医学博士。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。
著書は200冊を超え、テレビ番組にも多数出演。わかりやすい医学解説が評判。
|