ベリングキャット エリオット・ヒギンズ (著), 安原 和見 (翻訳) 筑摩書房 (2022/3/30) 2,090円

国家は平然と嘘をつく。

その虚偽を真っ先に暴いたのは大手メディアではなく、オンラインに集う無名の調査報道集団だった。

世界中が注目する彼らの活動を初公開する。

大手メディアも驚くほどの速さと正確さで次々にスクープを飛ばし、いまや世界中から注目される調査報道ユニット〈ベリングキャット〉。シリア政府の戦争犯罪をあばき、ロシアの暗殺者の身元を特定し、ウクライナで民間機を撃墜した黒幕をも突き止める。

いったいかれらは何者なのか?

なぜそんなことが可能なのか?

始まりは、キッチンテーブルで見た〈アラブの春〉の現地動画だった。

ここはどこだ、映っているのは本物なのか。

オンラインゲームにはまっていた著者は、ネット上に集った仲間とともに、独学でまったく新しい調査手法を作り上げてゆく。

かれらが使うのは、SNSの投稿や流出した名簿など公開された情報のみ。

フェイクもプロパガンダも混在するウェブ情報のなかから、権力者たちが望まない真実へたどりつくのだ。

権力者は平然と、見えすいたウソをつく。その虚偽を覆すことは私たちにも可能だ──。

ポスト真実の時代に生まれたデジタルハンターたちの活躍を描く。

「翻訳者のご苦労がしのばれる一冊です。それにしてもインターネットの世界がそこまで進化し、さらに今後AIの次元でどんなにか進化していくのか空恐ろしい気持ちにさせます。」

「面白い。
好奇心、集中力、情熱、想像力が素晴らしい。ウソをあばくための過程が、リアルでダイナミック。」

「ウクライナ侵攻でロシアのプロパガンダを信じてロシア擁護してる人々には、この本を読んで目を覚ましてほしい。ロシアのやり方が些細に暴かれてる。」


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