フランチャイズ経営のメリット・デメリットを考える

フランチャイズの大きなメリットは成功例のあるビジネスをすぐに始めることができる点です。

その一方でよく言われているのが、フランチャイズ加盟店にとっては良い面ばかりではなく、悪い面も存在するということです。

そこで、フランチャイズ加盟店にとって、フランチャイズ経営をすることのメリット・デメリットについてまとめてみました。

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フランチャイズ経営のメリット

本部の持つブランド力を100%活用することができることです。

多くの人がブランドについて持っているのは安心感でしょう。

「見慣れた看板のお店に安心感を持っている」、「誘い込まれるように入ってしまった」という経験は、誰でも一度は持っているのではないでしょうか。

ブランド力は、そういったもので集客効果の面で大きなアドバンテージがあるのです。

フランチャイズ経営初日から、大行列になることも珍しくありません。

それだけ、ブランドというのは大きな集客力があるのです。

反対に、無名な飲食店などを考えてみます。

無名ですから、まったくのゼロからのスタートとなります。

ですから、開業前に緻密なマーケティングやプロモーション戦略が必要になります。

綿密にやったからといってそれが成功する確率は決して高くはありません。

家賃が膨大となる駅前という好立地に開店することができたら、それほど頭を悩ませなくてもいいかもしれませんが、膨大な家賃を支払うだけの売上も必要となってきます。

十分な対策を取っても、開業初日からの満足のいく集客を期待することはできないでしょう。

もっとも、最初が肝心ですから、初日からお客さんがいないのでは(集客できなければ)ジリ貪になってしまうのは目に見ているのです。

無名の飲食店の場合でしたら、開業してからはリピーターを地道に増やしていかければ活路はありません。

ブランド力を活用する

フランチャイズ経営をする際の最大のメリットとなるのが、本部の持つブランド力です。

誰もが知っている知名度抜群のブランドを利用することができるので、開業してお客さんが来ないということはまず考えられません。

それは、コンビニエンスストアを見ても一目瞭然でしょう。

フランチャイズ経営で、継続(永続)的な集客効果を受けることができる

どんな商売でも共通する課題は集客です。

個人店などの小規模経営となると、広告宣伝費を捻出することも難しいでしょう。

一方で、フランチャイズ経営の場合はどうかというと、名前自体に知名度があります。

これは、フランチャイズ本部自体が、フランチャイズチェーン全体に対して一括で広告を行うので、一件当たりの広告宣伝費を抑えることができるのです。(全国規模の広告ですから、それでも膨大になるのですが…)、

テレビCMや大規模なカラーチラシの配布、このようなプロモーションといった集客法を、フランチャイズ本部が実施してくれるのです。

フランチャイズ加盟店はその恩恵を享受することができ、自ら集客に走ることはなく、端的に販売することに注力ができるのです。

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未経験から参入できるのが大きい

フランチャイズ経営の大きなメリットは、販売に対して未経験から参入できることです。

お店を開くにあたってもっとも大事な、立地選定~実際の運営にいたるまでの運営のノウハウがフランチャイズ本部によってパッケージ化されています。

これらを、活用することができます。

気になる接客についても詳細なマニュアルがあります。

フランチャイズ本部による研修も行われます。それも数日から数ヶ月にわたって行われる徹底したものです。

フランチャイズ店の開業後は、本部担当者が、店舗経営のアドバイスを行ってくれるので安心です。

未経験から「憧れの店舗経営」ができるのです。

オーナーになるといった夢を具体的に後押ししてくれるのがフランチャイズ経営なのです。

店舗経営(販売)に専念できる

商品やサービス開発は、フランチャイズ本部が行います。

キャンペーンなどの企画も行ってくれるので、旬なものについても考える必要はありません。
それらは全て、フランチャイズ本部の仕事となるのです。

加盟店は、店舗運営やスタッフの採用、教育、さらには販売に専念するだけでいいのです。

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フランチャイズ経営にもデメリットがある

フランチャイズ経営は良いことづくめではありません。

ロイヤリティを本部に支払わなければなりません

フランチャイズ加盟店は本部に対し、ロイヤリティを払い続けなくてはいけません。

利益が上がらなくても、ロイヤリティの支払いは発生します。

中には赤字補填制度もあるのですが、売上に対するロイヤリティもあります。

ですから、いくら収益が上がってもそれが全て自分の懐に入ってくることはありません。

毎月一定額のロイヤリティを支払わなければならないことが多く、固定費として考えなくてはいけないのです。

経営者の意思が反映されません

企画やキャンペーンは全国一律で本部が行います。

商品開発も本部がしますから、本部がしたいようにフランチャイズ加盟店は商品を売り続けなくてはいけないのです。

経営する楽しみは、売り上げの上昇のみとなってしまいがちで、モチベーションを保っていくのも大変になってくるのです。



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