ひとりでカラカサさしてゆく 江國香織 (著) 新潮社 (2021/12/20) 1,760円

ほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。

大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。

彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に命を絶った。

三人にいったい何があったのか――。

妻でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。

唐突な死をきっかけに絡み合う、残された者たちの日常。

人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描き、胸に沁みる長篇小説。


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