Iの悲劇 米澤穂信 (著) 文藝春秋 (2022/9/1) 836円

Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。

無人になって6年が過ぎた山間の集落・簑石を再生させるプロジェクトが、市長の肝いりで始動した。

市役所の「甦り課」で移住者たちの支援を担当することになった万願寺だが、課長の西野も新人の観山もやる気なし。

しかも、公募で集まってきた定住希望者たちは、次々とトラブルに見舞われ、一人また一人と簑石を去って行き……。

直木賞作家・米澤穂信がおくる極上のミステリ悲喜劇。

「非常に読みやすい。最後に大きなドン電返しがあり、章ごとに楽しめる構成でありながら話はつながっています。ミステリーよりも軽い小説です。映画化して欲しいドラマです。」

「これ、雑誌連載作品なんですね。でも、全体通して読まないと趣旨がわからない。タイトル通り「悲劇」なんですね。現代に問うミステリーでした。この作家、うまい。」

「単なるミステリーに止まらず、現代社会に横たわる大きな課題がこの悲劇を産み出したと言えそうです。ネタバレを恐れず言えば、私は課長派です。読んでもらえないとその意味解っていただけないでしょうが。
途中の兄と弟の考え方の違いが、今の日本の縮図でもありこの本で作者が読者に伝えたい対立軸であったと思います。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事