鬼滅の日本史 小和田哲男(監修) 宝島社 (2020/10/10)

老若男女に大人気の漫画『鬼滅の刃』。

空想の世界だと思うかもしれませんが、日本の歴史史料には作品に登場しているような「鬼」の記述が多く残されているのです。

日本人は古代から鬼と戦ってきた歴史があります。

本書では、そんな史料に残されている鬼とは何かを解き明かしつつ、『鬼滅の刃』で描かれている登場人物や鬼の歴史背景を独自に考察します。

「大河ドラマ・麒麟がくるの歴史考証を担当している小和田哲男さんが監修している「鬼滅の刃」関連本ということで購入しました。
日本書紀や日本霊異記などの古典に「実話」として登場する鬼が紹介されており、「鬼滅の刃」に登場する鬼との比較が興味深かった。
「鬼滅の刃」ファンだけでなく、日本の中世史や明治・大正に興味がある人も楽しめる一冊だと思う。

学者先生が監修した本なので、学術的な内容ばかりだと思ったが、「鬼滅の刃」の物語の解釈がしっかりとなされている。
特に主人公たちが日本においてかつて「鬼」とみなされた人々であり、「鬼滅の刃」が鬼とみなされた人間と鬼との戦いである、というロジックはとても説得力があった。
また新型コロナウイルスと「鬼滅の刃」の関係性や「青い彼岸花」や「痣」の謎など、
ほかの「鬼滅の刃」関連本には見られない独自の解釈が多くあり、とても面白かった。」


(クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事