孤島の来訪者 方丈貴恵 (著) 東京創元社 (2020/11/30)

この島、普通じゃない

孤島ד特殊設定”本格ミステリ

不可解な殺人の謎 読者への挑戦

秘祭伝承が残る幽世島に集う9名

45年ぶりに予兆を告げた雷は、何をもたらす

『時空旅行者の砂時計』に連なるシリーズ第2弾

謀殺された幼馴染みの復讐のため、テレビ局のADとなった竜泉佑樹。ターゲットの3名を含む9名で曰くつき無人島のロケに参加した佑樹だったが、初日からターゲットの一人が殺されているのを発見する。

自らが手を下すはずが、一体何者の仕業なのか?

しかも、その犯行には人ではない何かが絡み、佑樹たちの中に紛れ込んでしまった!?

疑心暗鬼の中、またしても佑樹のターゲットが殺害され……。

『時空旅行者の砂時計』で話題を浚った著者が贈る〈竜泉家の一族〉シリーズ第2弾、予測不能な孤島本格ミステリ長編。

「今回もやはり前作と同様マイスター・ホラによる読者への挑戦状が届く(P.271)。最初はあっA男が犯人だと直感し、ドヤ顔で読み進むが違った。次にB男、これも違った。ならば犬か?いやはずれだった。で主人公のタネ明かしの1ページ前でようやく当たったが、あくまでも直観。タネ明かしを呼んでも半分も理解できなかった。これ全て私の推理力不足のせい残念!物語はシュワちゃんの「ターミネーター2」やF・ブラウン「73光年の妖怪」、ジョー・ホールドマンの「擬態 カムフラージュ」を想起させるもの。緊迫感あふれるストーリーとテンポの速い展開で、ラストまで一気読みであった。 犯人像を推理・披露するシーンで、いきなりSF的発想に至ったが、このとっぴな発想に違和感を抱いてしまった「えっ! SF?」。もう少しインシデントを重ねた方が良かったのでは? でも★5です。」

「これは本格ミステリ好きには刺さると思う。前作の『時間旅行者の砂時計』より面白い。あらすじから特殊設定ミステリだとわかった上で読んだのだが、その斜め上をいく展開と解決に入ってからの怒涛の推理に圧倒された。全編伏線と言ってもいいくらい無駄がなく最後まで一気読みだった。個人的には、あるタイプの特殊設定を孤島ミステリと組み合わせたアイディアが好み。ありそうでなかった組み合わせだ。」

「特殊設定ミステリーというものを読み慣れていない小生のような人間も感心させてしまう作り込まれたプロット。一読の価値あり」


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