無明 警視庁強行犯係・樋口顕 今野敏 (著) 幻冬舎 (2022/3/16) 1,760円

君はもう懲戒免職だ――。

突き付けられた最後通牒。

それでも信念を貫けるか?

本部と所轄の狭間でもがく刑事を描く警察ミステリー

内藤剛志、絶賛! 「“今”の社会を色濃く反映させながら、地道に歩む人間を鮮やかに描いている」

東京の荒川の河川敷で高校生の水死体が見つかった。

所轄の警視庁千住署が自殺と断定したが、遺族は納得していない。

高校生は生前旅行を計画しており、遺体の首筋には引っかき傷があったという。

両親が司法解剖を求めたものの千住署の刑事に断られ、恫喝までされていた。

本部捜査一課の樋口は別働で調べ始める。

しかし、我々の捜査にケチをつけるのかと千住署からは猛反発を受け、本部の理事官には「手を引け」と激しく叱責されてしまう。

特別な才能はなく、プライドもないが、上司や部下、そして家族を尊重する――。

等身大の男が主人公の人気シリーズ最新作。

著者について
1955年、北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の1978年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006年、「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞、08年、「果断 隠蔽捜査2」で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞をダブル受賞。17年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞する。


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