にぎやかな落日 朝倉かすみ (著) 光文社 (2021/4/21) 1,760円

北海道で独り暮らしするおもちさん、83歳。

夫は施設に入り、娘は東京から日に二度電話をくれる。

実は持病が悪化して、家族がおもちさんの生活のすべてを決めていくことに。

不安と寂しさと、ほんのちょっとの幸せと、揺れては消えるひとりの老女の内面に寄り添う、人生最晩年の物語。

「老いてそれぞれ独り暮らしになる夫婦とそれを取り巻く家族の姿が実体験と重なり、あの時他に手はなかったのかと、何度も立ち止まりました。当たり前のことですが、誰しも若く輝く時はあり、過去と現在が行ったり来たりしながら展開するストーリーの中で、主人公の明るさと全編流れる北海道弁の温かさが印象的で心に沁みました。」

「私は、おもちさんが死ぬところまで見ていたかった。あんな終わり方じゃ、腑に落ちない。途中で、回想?が出てくるのが煩わしい。おもちさんの幻想?なのか。おもちさんがどうなったか、知りたい。病気が治って、また一人暮らしして欲しい。最初の頃を見返すと、やっぱり普通に生活するっていうのは、有り難いことなんだな。と思った。」

「これから益々歳をとっても、主人公の様に明るくおおらに、そして周りの人達へ感謝の気持ちを持ち続けたいと思いました。」


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