2020年現在の日本人の平均寿命は男性=81・64歳、女性=87・74歳。
一方、健康寿命は男性=72・14歳、女性=74・79歳(厚生労働省の「簡易生命表」より)と約10年の差がある。
健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されている。
つまり、平均寿命が「何歳まで生きられるか」の指標なら、健康寿命は「何歳まで健康で生きられるか」の指標ということになる。
現状でいえば、健康寿命が過ぎた後の約10年は寝たきりになってしまうなど一人で生きることができず、介助や介護が必要になることを意味している。
とするなら、日本の総人口の3割近くを占める65歳以上の高齢者にとっての関心事は、健康寿命と平均寿命の落差10年をいかに埋めるかにあるのではないだろうか。
脳の中で、学習と記憶をつかさどる海馬。その萎縮が顕著になるのは60歳。お肌の曲がり角ならぬ「脳の曲がり角」です──
『おだやかに元気に80歳に向かう方法』第2部は、67歳の脳科学者が教える「脳の老化を最小限に留めて寿命を迎える方法」。明日香出版社さんから明日発売です? pic.twitter.com/MuFlhyGLEY
— 中野健彦/出版プロデューサー (@booklinkage) April 14, 2022
この差がなければ、おだやかに元気に80歳に向かうことができるのである。
では、おだやかに元気に80歳に向かうためにはどうしたらいいのか。
心と脳、つまり心身ともに健康であることこそがポイントになるだろう。
本企画ではそうなるためには何が必要なのか、どう生きればいいのかなどなどを脳科学者と精神科医という二人の医学者が探っていく。
65歳以上の高齢者にとって希望あふれる光差す一冊になるに違いない。
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