バブルに沸く昭和後期。
一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」)
アナログに回帰した近未来。
配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手檜山に追われる。(「スピンモンスター」)
時空を超えて繋がる二つの物語。「運命」は、変えることができるのか――。
バブル景気に沸いていた’80年代の
「シーソーモンスター」と近未来が舞台の「スピンモンスター」の2作品を収録。相変わらず登場人物の会話の
キャッチボールが巧みなのと
クスッと笑わせる表現力に毎度毎度愉しませてもらってマス???? pic.twitter.com/nvkyaYUIgL— ふじさん (@nahna_neko) January 6, 2023
「2つの中編物語が絡み合う面白さにスパイラル的にハマっていきました。他の作者のお話も読みたくなっている自分に気づいた時、その沼にどっぷり浸かっていることに気づきました。おそるべし、螺旋プロジェクト!」
「久しぶりに伊坂幸太郎氏を読みましたが、相変わらず読みやすく、文章がすっと入ってきます。
作品は言うまでもなく面白かったです。」「伊坂幸太郎「シーソーモンスター」読了。螺旋プロジェクトという8人の作家が古代から未来の各時代で、山族と海族の争いを描く企画ものの作品の1つ。企画が面白そうだったので読んでみた。好みのSF要素もあり、ストーリー展開も軽快で楽しめた。争いが変化を生み出し歴史が進展するとは興味深かった。」
|