敵は家康 早川隆 (著) アルファポリス (2022/2/28) 1,980円

礫投げが得意な若者・弥七は陰(ほと)と呼ばれる貧しい集落で、夢も希望もなく、地を這うように生きてきた

あるとき、図らずも自らの礫で他人の命を奪ってしまったことで、元盗賊のねずみという男とともに外の世界へ飛び出す。

やがて二人は、作事集団の黒鍬衆(くろくわしゅう)の一員として、尾張国の砦造りに関わるようになる。

それは弥七にとって、人生で初めての充実した時間だった。

だが、尾張を狙う今川義元が領主・織田信長に戦を仕掛けたことで、そんな日々は終わりを告げる。

弥七のいた織田領の丸根砦に、大軍が攻めてきたのだ。

弥七は織田の兵とともに、戦うことを決意する。

しかし、その大軍を率いるのは松平元康、のちの天下人・徳川家康で――。

桶狭間の合戦前夜、名もなき青年が戦国の世を駆け抜ける!


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