噂を売る男 藤岡屋由蔵 梶よう子(著) PHP研究所 (2021/7/28)

江戸の町に、世の理不尽と戦う「情報屋」がいた!

その名は、藤岡屋由蔵――。

神田旅籠町の一角で、素麺箱に古本を並べ、商売をするこの男が、古本販売を隠れ蓑に売っていたのは、裏が取れた噂や風聞の類。

それを買いに来るのは、喉から手が出るほど“情報”がほしい各藩の留守居役や奉行所の役人だった。

由蔵が己の仕事として心に刻み込んでいたのは、真実を見極め、記すこと。

筆一本で戦う由蔵のもとに、ある日、幕府天文方の役人が逃げ込んで来る。その役人は、日の本を震撼させたシーボルト事件に絡んでいた。しかしその騒動のとばっちりで、由蔵の手下が命を落としてしまう。

手下の理不尽な死を許すことができない由蔵は、真実を暴くため、動き始めるのだが……。

天下を揺るがす陰謀に、“情報”で挑んだ男を活き活きと描く傑作歴史小説。


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