永井豪が27年ぶりにハレンチ学園の新作を出したよ

永井豪氏、27年ぶり『ハレンチ学園』新作発表 特別本の付録で34ページ収録

『デビルマン』『マジンガーZ』生誕50周年を記念し、漫画家・永井豪氏のトリビュート本が、小学館の「漫画家本」シリーズより『漫画家本スペシャル永井豪本』として10日発売されました。

見どころは永井氏が実に27年ぶり、令和の世に描き下ろした『ハレンチ学園』の新作『新装開店ハレンチ学園』です。

この新作が、特別付録として34ページ収録されており、同書で初公開されています。

大人気となり社会現象に

1967年にデビューした永井氏の『ハレンチ学園』は、68年に『少年ジャンプ』創刊号に掲載。

1972年まで連載されました。

大ヒットとなりテレビドラマや映画化もされ、自身の出世作かつ代表作品のひとつとなったのですが、教師たちとイタズラを愛する生徒たちの破天荒な日常を描いた内容に、PTAや教育委員会からの猛抗議や“スカートめくり”ブームを巻き起こすなど社会現象になったのです。

2019年に開催された『画業50年”突破”記念 永井GO展』の取材会にて永井氏は

「『ハレンチ学園』で世に叩かれた時は20歳前半でした。そのことで叩かれる理由がわからなかった。漫画でエロチックなことを描いてはいけないとは思っていなかった。それ依頼、編集者の人からたくさんダメ出しをくらい、その度に議論して編集長とケンカをして20代のころはとんでもない『喧嘩っ早い野郎』と思われていたかと…」

と当時を苦笑い。

自分の中でモラルを持っていた

続けて、

「ただ、自分の中でちゃんとしたモラルがあって、少年誌の場合は『ここまで』という線引もして戦いながら作品を描いていました」

と語り

「色んな”エッチ”があり、なにがエッチかは(人それぞれで)難しい。人間は生物であって、当然のようにほかの生物と同様に異性に対する興味がある。それを描かないわけには、人間を描いたことにならないですし、人間の世界を描いたことにならないと思っている」

と熱弁。

「性もバイオレンスも人間を描こうとすると、動物としての生存本能をきちんと描かないといけないし、あらゆるドラマもそこをベースにしていると思います」

と持論を展開していました。

著名人からお祝いメッセージも

今回発売された『漫画家本スペシャル永井豪本』は、お祝いメッセージ&イラストに、ちばてつや氏を筆頭に庵野秀明氏、岩明均氏、筒井康隆氏、手塚眞氏、寺田克也氏、水木一郎氏、山岸凉子氏ら各界名士による描き下ろしも収録。

肉声インタビューは、1万字にわたる永井氏本人のものをはじめ、藤田和日郎氏×皆川亮二氏のWインタビュー、『犬王』の湯浅政明氏や『全裸監督』の武正晴氏など最旬のクリエーターに大接近しています。

さらに漫画研究の第一人者・夏目房之介氏、アニメ評論家の藤津亮太氏、時代劇研究家の春日太一氏ほか、ビッグな漫画家・細野不二彦氏、島本和彦氏、田中圭一氏、西炯子氏らが大集結る。

また、「週刊ポスト」で連載中の最新作『柳生裸真剣』のコミックス3集も同時発売されています。

ネットの声

「大昔、自分等が小学生時(田舎)は描写が問題で”良い子は読んじゃいけません”的な「PTA認定禁書」w扱いの類だったのだが…。
現在だったらどういう評価になるのだろう?」

「永井先生の元気な姿見れて嬉しいです!
マジングァァァーZ」

 

 

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