年金受給額が14万じゃ生きてるだけで赤字だよ…

年金14万円の悲惨…「生きるだけで赤字」という日本人のどん詰まりな生活

老後資金の不安は尽きないですが、果たして将来、年金はどれくらいもらえるのでしょうか。

※『令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』を参考にしています。

「足りない分は働いて」国主導で進む「自助努力」

高年齢者雇用安定法も改正され、70歳まで働き続けることが国主導で推進されている現在、「年金だけでは老後の生活費が賄えないから、足りない分は働いたり、投資で増やしたりしてください」と言われている感は否めません。

「もはや年金は期待できない」というのが、国民の総意になってきたともいえるが、改めて現況を把握してみましょう。

年金が受け取れるのは原則65歳から(繰上げ受給の場合は減額される)。

日本人の平均寿命が男女ともに80歳を超えていますから、15年~20年は年金頼りの生活になります。

それでは、実際の受給額はいくらくらいでしょうか。

令和2年12月に厚生労働省年金局が発表した『令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』では、以下の事実が報告されています。

・厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は、令和元年度末現在で、老齢年金は14万6千円となっています

・国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、令和元年度末現在で5万6千円、令和元年度新規裁定者で5万4千円となっています

この数字ですら「生活していくには少なすぎる」と感じる人も少なくないでしょう。

しかし、追いうちをかける事実があります。

受給者が毎年増加していくなか、厚生年金受給額はこの5年間で1500円以上減少していることが、同報告書から見て取れるのです。

「年金だけで暮らすと赤字」というシンプルな事実

1971年~74年生まれを指す「団塊ジュニア」。

現在47歳~50歳、働きざかりの彼らが定年退職を迎えたときは、平均寿命が100歳になっていても何らおかしくはないでしょう。

そうなると、老い先40年間を年金生活で過ごせるのでしょうか。

労働人口が減少の一途をたどるなか、無理があるのは明らか。

なお厚生労働省が平成29年発表した『年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)』では、年金受給者の実態を調査しています。

配偶者あり世帯の本人及び配偶者の支出額階級(月額)は「20~25万円」が19.9%と最も高く、次いで「25~30万円」が18.8%となっています。

平均支出額(月額)は25.5万円となっており、65歳以上は年齢が高いほど平均支出額は低くなっているのです。

配偶者なし世帯の本人の支出額階級(月額)を見ていくと、男性では「15~20万円」が17.3%と最も高く、次いで「10~15万円」が17.2%となっています。

また、女性では「10~15万円」が21.8%と最も高く、次いで「15~20万円」が15.4%となっています。

平均支出額(月額)は男性では16.9万円、女性では14.2万円です。

こつこつ働き続けた元サラリーマンが厚生年金+国民年金を受け取ったとしても、よくてカツカツ、もしくは貯金を切り崩してどうにか生活できるといったところでしょうか。

ちなみに晩婚化が進むなか、50代における教育費の平均支出は約24,000円。

今後は60代で教育費を負担する夫婦もさらに増えていくことでしょう。

教育資金を切り崩すほかない、という選択肢だけは避けたいものです。

お金は「貯めても減る」時代へ

「貯めても減る」時代に突入した日本社会。安泰な老後を過ごすためには、長期的、かつ能動的な資産形成が求められています。

QUICK資産運用研究所が2019年11月行った『個人の資産形成に関する意識調査』では、「資産形成・資産運用の必要性を感じますか」と聞いた質問に対し、「非常に必要性を感じる」と「やや必要性を感じる」が全体の55.1%にのぼったことを報告しています。

つみたてNISAや不動産投資など、サラリーマンに向けわかりやすく解説した記事はウェブ上に溢れています。

専門家の意見も聞きながら、適切な資産形成の方法知ることが、穏やかな老後を過ごすための第一歩といえるでしょう。

ネットの声

「お先真っ暗、これが現実。これじゃ現役世代はお金を持っていても溜め込むだけ、現役世代に将来に対する安心感を与える事が政治家の役目なのに、この度の各党の主張はその場しのぎ事ばかり、夢も希望も無い。」

「今の年寄りは戦争は体験せず幼少期の貧しい時期を除けば、先代が築いた高度成長期の財産を食いつぶし、バブルを謳歌し崩壊させるもツケは氷河期世代に押し付け自身は立場をキープ、リーマンショックの影響もようやく派遣にあり付けた氷河期世代を切りこれまた立場をキープ、そしてしっかり退職金をゲット、コロナ禍は既に年金生活。こんな恵まれた世代はありません。」

「年金だけでは、もぅあかんて結論出てるやん!
だから、70まで働いて、70から年金貰えなんて言い出してるんだから、早くリタイヤ生活したい人は、貯蓄するなり、投資するなりして、老後に備えてくださいって何年も前から言われてる筈。年金で生活できるか?の不毛な話はやめて、個人の実情に合った現実を直視しましょう。」

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