65歳以上の5人に1人が認知症に…欧州や米国は減少傾向だけど

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症に!? 

アメリカやヨーロッパでは減少傾向。

自分で改善できる9つのリスク要因を紹介

「この俳優さんの名前、なんだったかしら」……。

加齢とともにもの忘れが増えたと自覚することはありませんか? 

人生100年時代をはつらつと過ごすためにも、脳の健康は気になるところです。

脳の老化を予防するコツはどういったところにあるのでしょうか。

脳にたまるアミロイドβが認知症を引き起こす

内閣府が公表している『高齢社会白書』によると、日本の認知症患者数は2025年には約700万人となり、65歳以上の5人に1人が認知症になると見込まれています。

「認知症の種類はいくつかありますが、全体の約7割を占めるのがアルツハイマー型認知症です。アミロイドβと呼ばれる異常なたんぱく質が長年にわたって脳内に蓄積することで起こります」

と解説するのは、いのくちファミリークリニック院長の遠藤英俊先生。

脳内のアミロイドβは、通常は短期間で分解・排出されますが、加齢や生活習慣の乱れによってたまりやすくなるのだそう。

これまで認知症は避けられない老化現象のように思われてきましたが、近年の研究により、ある程度予防できる病気であることがわかってきているともいいます。

「アメリカやイギリスをはじめとしたヨーロッパでは、日本と同じように高齢化が進んでいるにもかかわらず、認知症患者は減少傾向にあり、その要因を分析した研究が相次いで発表されています」(遠藤先生。以下同)

認知症のリスクを高める9つの要因

遠藤先生は、予防するうえで注目すべき指針として、2017年にイギリスの医学雑誌『ランセット』に発表された「自分で改善できる9つのリスク要因」をあげます。

その9つとは、(1)低学歴、(2)高血圧、(3)肥満、(4)難聴、(5)喫煙、(6)抑うつ、(7)運動不足、(8)社会的孤立、(9)糖尿病。

「(1)の学歴については、いまさら変えられないと思うでしょうが、これは子どもの頃から頭を使う習慣があるかどうかをわかりやすく示したものと考えてみてください。シニアになってからでも積極的に頭を使えば、神経細胞同士のネットワークが増えていき、脳が活発に働くようになることを意味しています」

多少、脳内に認知症の病変が見られたとしても、神経細胞のネットワークを増やすことで、いわばバックアップ回路となって情報をやりとりできるため、症状の悪化を食い止めることができるというわけです。

生活習慣病も

また、(2)高血圧、(3)肥満、(9)糖尿病といった生活習慣病が認知症のリスクを高めるということも、大いに気になるところです。

「生活習慣病の予防には、運動で全身の血行を促進することが大切です。おすすめは有酸素運動。ウォーキングであれば、ちょっと息が上がる程度の早歩きで、1回30分以上を週3回、実践しましょう」

ネットの声

「周囲で認知症になった人を見る限り、少なくとも、(1)低学歴、(2)高血圧、(3)肥満、(5)喫煙、(9)糖尿病、に関しては当てはまらないかな。
90歳を超えて、亡くなるまで認知症になることなく、最後までしっかりしてた人が知り合いに数人いるけど、その人たちに共通してたことって何だろうと考えたら、皮肉にも皆「喫煙者」だった。
もちろんタバコが体に良いわけなく、ヘビースモーカーで50代で肺がんで亡くなった人も知ってるけど、90代の非認知症の人の共通点が喫煙者以外になかったので、不思議だなと思う。ちなみに私は喫煙しません。」

「認知症は40代から徐々に疲労物質が蓄積していって、70代80代で表面化する。と最近知ったので、中年世代がこのこと知って生活の中で意識しないとなかなか減らないと思う。」

「程度によるわな。認知症って病気扱いレベルじゃなくても20歳も過ぎれば少しづつ物覚え悪くなり忘れやすくもなる。認知機能も少しづつ低下する。65歳で20%なんてのはかなり軽度なの含んでるだろう。」



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