女の園…宝塚音楽学校の学費を調べてみた

「宝塚音楽学校」の学費はいくら?元タカラジェンヌの意外な進路も紹介

宝塚音楽学校は1919年に「宝塚歌劇団団員」養成を目的に設立されました。

「清く 正しく 美しく」をモットーとするこの学校は予科と本科をあわせて2年制となっており、学校教育法上は兵庫県認可の各種学校となっています。

卒業生には名だたる女優が多く存在し、大地真央さん、黒木瞳さん、天海祐希さん、檀れいさん、真矢ミキさんなどが挙げられます。

また、最近では、柚希礼音さんや紅ゆずるさんも舞台を中心に活躍しているOGとして有名です。

「タカラジェンヌ」になるための最初の登竜門である「宝塚音楽学校」ですが、ここでは宝塚音楽学校での生活や学費について見ていきましょう。

宝塚音楽学校での生活

宝塚音楽学校は毎年40名の女子を募集しています。

受験資格は中学卒業あるいは高等学校卒業・高等学校在学中の人となっており、最大4回受験するチャンスがあります。

授業時間は曜日によって異なりますが、公式サイトによると9:00~18:05が定時のようです。宝塚音楽学校の1日のスケジュール例を見てみましょう。

・9:00~10:30:日本舞踊
・10:45~12:15:声楽(クラシック)
・(50分休憩)
・13:05~14:35:モダンダンス
・14:50~16:20:演劇
・16:35~18:05:バレエ

宝塚音楽学校には高校1年生~大学2年生に該当する年齢の女子が在籍しています。

しかし、「舞台人」を育てることを目的としているこの学校では一般教養科目ではなく、歌やバレエ、モダンダンス、演劇などの授業が主となります。

月曜日から土曜日まで演劇や歌、ダンスなどをみっちりと学んでいるからこそ、観客を魅了する「宝塚ならではの世界観」をつくりだせるのかもしれませんね。

宝塚音楽学校の学費

芸能人のご息女の中にも宝塚音楽学校に少し前まで在籍していた人がいます。

そうしたことからも「学費が高い」、あるいは「お嬢様学校」のイメージがある宝塚音楽学校ですが、実際の学費はどのくらいかかるのでしょうか。

宝塚音楽学校「授業料等について」によると、学費は以下のとおりです。

宝塚音楽学校に合格したら、入学金、教育施設費、雑費として48万円の支払いが必要です。

それに加えて、卒業まで毎月の授業料として5万円かかります。入学から卒業までにかかる金額は約170万円になります。

自宅から通学できない場合、寮生活が必須となります。

寮費は月額1万5000円、卒業までに36万円必要です。

入寮する場合、入学金や授業料などを含めて卒業までに210万円ほどになります。

あわせて、制服、靴、式服用緑の袴、レオタード類、ジャージ、楽譜、化粧品などの費用が必要です。

また、生徒の多くが「個人レッスン」に自主的に通っています。

現在女優として活躍している黒木瞳さんも宝塚音楽学校時代は個人レッスンに通っていました。

黒木さんは洋服や食費を節約し、仕送りを個人レッスンの月謝に充てていたそうです。

その他にも、必須ではありませんが、歯科矯正や脱毛などを卒業までにすませる生徒も多くいます。

参考までに、兵庫県におけるお嬢様学校として有名な「松蔭中高等学校」における高校の入学金は30万円、月額5万250円となっています。

これらに加えて、制服やICTデバイスの費用などが必要となります。

3年間の総額をざっと見積もったところ200万円以上となりました。

元タカラジェンヌの進路。意外な進路も!

宝塚のOGとしてよく名前が挙がる大地真央さんと黒木瞳さん。

大地さんと黒木さんは宝塚音楽学校の創立110周年の式典に出席するなど、女優に転身後も宝塚と深い関係にあります。

天海祐希さんや真矢ミキさんはドラマやCMにおいてもよく見かけ、一般知名度も高いでしょう。

その他にも、未沙のえるさんや花總まりさんのように舞台を中心に活躍しているOGも多くいます。

また、宝塚の退団後、宝塚音楽学校の受験に特化したバレエスクールの講師を務める人も多くいます。

近年において宝塚音楽学校には歌やバレエをある程度完成させた状態で入学するのが主流であるため、宝塚音楽学校の受験を専門としたバレエ教室は高いニーズがあります。

また、一般のバレエスクールの講師としてOGも多いです。

バレエスクールの中にはレッスン生が宝塚のステージを再現したり、宝塚のステージで使われた楽曲に合わせて踊ったりするコースを設置しているスクールもあります。

卒業生の中には歌や演劇、ダンスなどとは異なる分野で活躍する人も少なくありません。

例えば、力丸莉帆さんは不動産関連会社で広報を担当していました。

また、花園とよみさんは45歳で歯科医師になりました。

卒業後の進路は様々

宝塚音楽学校は厳しい校則や厳格な上下関係などでも有名ですが、青春を過ごした宝塚音楽学校での日々を宝物にしている元ジェンヌは多くいます。

例えば、大地真央さんは同期生とは「友達以上家族未満」の絆で結ばれている、「笑い声をあげちゃいけないから、ロッカーに顔を入れたり。でも、結果的に余計に響いて」などと宝塚音楽学校110周年式典で語っていました。

また、黒木瞳さんは2023年8月放送『あいつ今なにしてる?』(テレビ朝日)において「移動販売で(宝塚音楽学校に)やってくる店のコーヒーメロンパンが大好きだった」と、女子学生らしい思い出を振り返っています。

これらのエピソードからも、宝塚での生活はストイックであるものの、他の学校と変わりのない学生生活があるとうかがえます。

また、宝塚音楽学校の卒業後の進路はさまざまです。

宝塚音楽学校で培ったバレエや演劇のスキルを活かす人もいれば、持ち前の根性や前向きな姿勢を活かして新しい道にチャレンジする人もいます。

ネットの声

「入学時点ではまだ客を呼べる存在ではありません。花が咲くまでは修業期間です。
タカラジェンヌを一種のアーティストと捉えるなら、サラリーマンとは違い、時間単価いくらで働くという”労働“の概念は通用しません。そもそも生涯年収とかコスパ・タイパを計算して目指す世界ではありませんし。」

「ケジュール等は普通だが、これには書かれていない夜の自主練・寮の決まり事、先輩からの命令や準備・10分前集合など軍隊か体育会系の縦割りがあるのだろう。おそらく日曜日もなんだかんだで先輩にコキ使われるような感じがする。」

「あんな痛ましい事件があった後に、誰がこんな学校に大事な娘を入学させたいと思うだろうか?」

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